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完全犯罪 第7部 5ページ目

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最終更新日 3月12日




どんどん時間が過ぎていく。


ミッキーは外周り。不審者がいないか見て来いといわれている。

ミッキー 「あったかいところで働きたいナリィー」

適当に自動販売機でコーヒーを買い飲んでいた。


ミッキー 「つうか不審者って俺等だしね」


警備員の数はおよそ200人。

アク達をいれて203人。

アク達は不正に制服を盗みなりすましていた。

少しの緊張があるものの200人が200人を知っているわけではないので余裕ではあった。

なるべく顔を合わさないように下を向いたりしていた。


――。


展覧会会場ではアク達の仲間がうろうろしている。

午後8時からという命令が入ったため暇になった仲間達は5階〜31階の普通の売り場へ行きブランド物などをじっと見て時間をつぶしていた。

仲間F 「なんで俺達って昨日からならんだんだ?」

仲間D 「ディズニーランドではよくあること」

仲間F 「意味わかんねーよ」


――。


アクも暇になり客のような気持ちで品物を見ていると。

アク 「ん? これってキョウのマジックノートじゃね?」

アク ≪間違いない≫


アクは何かを感じ取った。

アク 「まさかキョウが来るんじゃないか」


――。


キョウが展覧会場に着いたのは13時ごろだった。

少し一般の客とは違ったオーラを出し中へ入った。


自分のノートを3階で確認した。

キョウ 「なんか若いのが目立つな」

キョウはそのまま32階へ上がりネックレスや王冠など目玉の品を見ると満足そうだった。


キョウ 「これ結局客集めかなんかだろ? 俺がマジックした方が客呼べそうだな」

スケさん「ははは」

キョウ 「試しにやってみるか?」


キョウはいきなり32階で手を叩き注目を煽った。

ラスベガスでは顔を隠しているが日本では顔を隠していない。

キョウは得意の手から札束を出すマジックを見せたり左腕が取れるという脅威のマジックを次々と見せだした。



 ≪おいおい左腕取れても血がでねー≫

    ≪取れてないんじゃないの。関節はずしてるだけとか≫


ざわざわと会場の客がキョウに注目しだしてきた。

そうすると役員が「困ります」と言い出しキョウを左腕を引っ張り会場の外に連れて行ってしまった。

キョウ 「ちょ。タネばれるぅー」


「あはははは」と会場が一瞬やわらいだ。


次の瞬間。

さっきまで煌(きら)びやかに光っていたネックレスと王冠が無い。



「これもマジックなの?」といった雰囲気があたりを包みだした瞬間、警報機が鳴り辺りは騒然となった。

ビル内にいる客達は火事でもあったかと慌て出口が混雑する。

ネックレスを奪ったのはアク達ではない!

他の組織の強盗集団が偶然キョウがマジックをしているスキに奪ったのだ。



アクは客達とは反対方向に階段を上りだした。

アク ≪32階か。なめんなよ≫

アクは2段飛ばしで階段を上がり続けた。


混乱にまぎれてネックレスと王冠を奪った組織のほかの連中が1〜4階になる品を盗もうとし、ことごとくセンサーが鳴る。


大混乱!

200人いる警備員も慌てふためきおどおどするものが多かった。

役員達は頭を抱えている。


アナウンスが聞こえないほどの足音と子供の泣き声がビル内を包み込む。


センサーにより駆けつけた警察官達も次々と出てくる客が邪魔で中に入れずとにかく客を落ち着かせることに専念していた。


――。

ミッキー 「おにいさん。しゃけとシーチキン1つずつ」

まだ時間があると思いミッキーはビルから離れてワゴン車でおにぎりを専門に売っている店で買い物をしていた。

乱馬   「あいよ」

ミッキー ≪まさかな?≫


――。



人ゴミを抜けて32階にたどり着いたアクはネックレスと王冠がないことにすぐに気が付いた。

アク ≪先を越されたか≫

アクはネックレスを依頼してきた人物が自分以外の人間にも依頼をしていることはうすうす感ずいていた。

アク 「まだ、遠くには行ってないはずだよな。どこだ」


周りを見渡すと屋上へ上がる階段があることに気付いた。


――。


次々と警察官達がビルの中に入ってきた。

下はもうパトカーで埋め尽くされている。


――。

キョウは非常通路で叱られていた。

キョウが叱られている途中でサイレンが響き叱っている余裕もなくなったので役員はどこかへ行ってしまった。

キョウ 「何々? 火事? 強盗?」

キョウが非常通路から32階のフロアに戻るとそこには警備員の格好をしたアクが立っていた。


キョウ 「アク!?」

アク  「キョウ?」


二人は近づいた。

キョウ 「警備員してんの?」

アク  「まさか、奪いに来てるんだよ」

キョウはネックレスと王冠が無いことに気が付いた。

キョウ 「逃げないの?」

アク  「まだ盗ってないし」

キョウ 「え?」

……。

32階ではアクとキョウしかいない。


そしてその二人もアクを先頭に屋上へ上がっていった。

――。

「ババババババっ」


アク達が屋上へ行くとそこにはヘリコプターが降りてきていた。

物陰に隠れていた男が出てきてヘリコプターから垂れているロープにしがみつこうとしている。

アク 「あいつだ! 袋持ってる!」

アクは全力で近づきヘリコプターの風圧に押し戻されそうになっていた。


アクと男と取っ組み合いになった。

ヘリの中からピストルのようなものが見えて発砲するも不安定な場所からの発砲なのでかすりもしなかった。

キョウ ≪仲間もいるのに撃つかよ普通……≫

キョウはアクが見ていられなくなり参戦した。

キョウは思いっきり袋をひっぱりだした。

ヘリコプターはいったんバランスを崩したのか上に上がり風圧が弱くなった。

その瞬間アクの右ストレートが男のアゴを捕らえ男はひざを地面につけるかたちで意識が飛んだ。

アク 「よっしゃあ!」

アクはすばやく袋の中をみるとまんまとネックレスと王冠を見つけた。

キョウ「王冠なんてエジプト以来だな」

アク 「あははっ。 よーし、今度は俺達が逃げる番だぞー」

そういってアクは袋を持ち32階へ戻っていった。

何度か上から発砲されるも命中せずに終わった。


――。

ユージはすでに警備員の格好を捨て私服になって外に出ていた。


続々と警察官達が中に入り込み指紋などを採取している。

そこはゼンが中心となり捜査しているようにも見えた。


アク達は何も知らず下の階へ戻ってきている。


キョウ 「誰もいねーなー」

アク  「そうだなー」

25階、20階と階段でおりていく。

アク  「このビルから出ちまえばあとはわからねーよな」

キョウ 「なにこれ? まさか俺まで強盗扱い?」

アク  「旅は道連れっていうだろ?」

キョウ 「なんだよそれ。あ! 俺のノート無事かな?」

アク  「ないかもな」

……。

急いで階段を下りながらも二人は話していた。


10階まで降りたころだった。

下から階段を上がってくる音がする。

アク 「誰かきたかな」

キョウ「その袋俺に貸せ」

アク 「奪ったりしないよな?」

キョウ「いいから」

アクはキョウに袋を渡すとキョウは袋を背中に隠した。

アク 「お」

キョウ「これで大丈夫。ちょっと動きにくいけどバレないだろ」

アク 「さすがマジシャン」

キョウが背中に袋を隠し階段を下りてくると警察官達が上がってきていた。

アクは少し動揺しそうになったがそのまま下へ降りていった。

外に出るために1階まで降りるとフロアに出た。

そこには警察官達がたくさんおりさっきまでとは全く違った雰囲気になっていた。


アク達は静かにその場を立ちさろうとすると……。


ゼン 「待って下さい」

たまたまアク達を見つけたゼンがアクに向かって声を掛けてきた。

キョウ 「逃げるとあやしまれるよな」

アク  「捕まったらどっち道終わりだ。逃げるぞ」


アクとキョウはゼンを振り払い出口に向かった。

ゼン  「あの二人捕まえて下さい!」

ゼンが大きな声でそう叫ぶとアク達の後ろから警察官達が走ってきた。

アク  「やっべーよ」

アクはそういいながらも少し楽しそうだった。

キョウ 「にやついてる場合かよ」

アク達が走っていると、そこにはちょうどアクの仲間達が集まっていた。

アク  「おい、なんでもいいから後ろからくる警察を止めろ」


仲間達 「いやっほおおおお!」


仲間達は顔をタオルで半分隠し警察官達の前に立ちふさがった。

警察官 「君達そこをどきなさい」

仲間F 「えへへ」

――。

もう体力の限界も近づいてきたアク達は大通りに出た。


ミッキーがおにぎりをおいしそうに食っている。


アク 「なにしてんだ。あいつ!」

すると階段を下りていたときにキョウが連絡しておいたヘレンが大通りに車を止めて待っていた。


キョウ 「勝った!」

キョウはアクを誘導し車に乗せるとその場から離れて行った。

――。

ゼン達警察はすぐさまビルの半径5キロ当たりに捜査網を張りアク達犯人を捕まえる準備をした。

キョウ 「これでノートの貸しはチャラだよな?」

アク  「上手く逃げれたらな」



――。

ゼンも急いでパトカーに乗りアク達を追った。

ゼン  ≪あの顔どこかでみたような……≫


ゼンはアク達が車に乗っていることは知らず歩道に注意しながら大通りを走っていた。


――。

車内。

アク 「後ろからものすげーパトカーの音するな」

キョウ「このまま車でどっか行くよりこの辺で隠れていた方が良さそうじゃないか?」

アク 「それもそうだな。都内の方が安全かもな」


アク達は適当に歩道に降り目立たないように路地へ入っていった。

ヘレンはそのまま車を走らせていると渋滞に巻き込まれ前では検問をやっているようだった。

――。


路地。

アク 「ここまでこれば大丈夫だろう」

キョウ「安心できんのか?」

アク 「大丈夫。俺には仲間がたくさんいるから」

キョウ「そういえば、さっき道で溜まってた奴等仲間なのか? 不良っぽいやつら」

アク 「おう。 あれの倍ぐらいはいるよ」

キョウ「っていうか、アクは今ヤクザやってんの?」

アク 「ヤクザって。ただみんなで集まって遊んでるだけだって」

キョウ「柄悪ー。遊びで宝石盗まれた方はたまったもんじゃねーよ」

アク 「あはは。盗まれる方が悪いんだって」

キョウ「まーいいけど」

……。

アク 「そういえば、ノートは?」

キョウ「あ」

アク 「盗まれる方が悪いんだけどね」

キョウ「……おまえなぁ……」


――。


ゼン ≪本当に誰だったかな。絶対見たことあるんだけどなぁ≫


ゼンは昔の記憶を辿っていた。

ゼン 「んー。思い出せない……」


アク達は警察の苦労も知らずに自分達が運営している第二の倉庫に向かった。

アク 「ここに置いとけば一先ず大丈夫」

キョウ「よくこんなに預けるぜ。俺なんか全く信用できねー」

アク 「これでも一応信用してもらってるんだけどな」


アクはユージとミッキーに連絡を取り新宿にある第二の倉庫へ集合させた。


ユージ 「お疲れー」

ミッキー「ホント、疲れたよ」

アク  「ミッキーはおにぎり食ってただけだろ?」

ミッキー「あれ? ばれた?」

アク  「バレバレだっつうの」


――。

数日後。

アクは依頼主に会いネックレスと金を交換した。

王冠もアクにとっては不必要だったので適当に売り払った。

キョウは「暇だ」と言ってアクと一緒に行動していたがそれにも飽きてしまいどこかへ行ってしまった。




――。

1週間後。


新宿、第二の倉庫。 深夜。

アク  「あー。また暇になったなあ」

ユージ 「あれで10億だもんな、笑っちゃうよ」

アク  「人が奪ったのをさらに奪うっていいよな。奪われた奴は元々奪ってるから警察にも言えないし」

ミッキー「おやじ狩り狩りみたいな?」

アク  「そういや、おやじ狩りって最近聞かないな」


アク達は緊張も解けゆったり過ごしていた。


アク  「次どうしよっかー? 今ならなんでもできる気がする」

ユージ 「金は手に入れたし、組織も一応は作ったしなあ」

ミッキー「金、権力、名誉……愛?」


ユージ 「そういえば あきは?」

アク  「あ! 俺、結婚するんだった。忘れてた」



「あはははは」と笑い、酒を飲み騒ぐ。

騒いでいたら2時間が過ぎていた。



アク  「よーし。とりあえず集会開いて報告だな!」


――。


1週間後。

いつものようにホテルに集合させた。

仲間の80人達が誰も欠席しないのが凄い。

ネックレスを奪った事件を聞き仲間になりたいというやつが10人ほど現れ全員仲間にした。


集会が始まって1時間後。

アクが最初から持っていたカバンが気になり仲間が質問した。

仲間α 「アクさん。そのカバン何が入ってるんですか」

アク  「おっ。やっと突っ込んでくれた。その突っ込みを待ってたんだよ」


会場に 「えー」という声が響く。

ユージ 「若手芸人かよ」


「これなあ」といいながらアクがカバンを開けると札束がぎっしり入っていた。

仲間達 「おー」

アク  「この前の事件で得た金だ。今からお前等に分ける」


仲間達 「おぉー」

さっき仲間になったやつも関係ないといい一人ずつ100万を手渡した。


アク  「お前達100万なんて持ったことあるのか?」

アクはご機嫌だった。



仲間達は100万で頭を叩いたりうちわのようにして遊んでいる。

アク  「みんななぁ。困ったことがあったら何でもいえよ。ぜーんぶ解決してやるから」

アクは軽く酔っていた。


仲間Σ 「昨日彼女に逃げられましたー」

アク  「また作ればいいじゃねーか。何も迷うな、やりたいことやれ!」


それからしばらくアクに対して相談の時間が設けられた。

――。

ある仲間が酔ったいきおいで言った。


「アクさんなら総理大臣なんて楽勝でなれますよ!」


アク 「バーカ。総理大臣なんていくらでも代わりがいるだろ。あんなもんわざわざ俺がやらなくてもいい。俺は俺しかできないことやるんだ」


「カッコイー」


アク 「あーいかんな。酔った。酔った。今日はこれで終了だ」


仲間達は100万を大事そうに持ち後片付けをすると散らばって行った。


――。


帰り道。

アク 「ユージ、誰か後ろから付けてないか?」

ユージ「え?」


ゆき ≪あいつらだな≫

テレビで大きく報道されたネックレスの一件はゆきの耳にも届いていた。


最近のゆきはゼンを中心に警察の人間とも仲を深め順調に仕事をしていた。


ゆきはネックレスをアクから買った男やアクの近辺を調査することでアクがネックレスを奪った犯人だと断定していた。

ゆき ≪あとは言い逃れのできない証拠だけだ≫


アク 「俺達を付けてるってことは何か知ってるな。口止めしとくか?」

ユージ「え?」


――。


1週間後。


ゼン 「ゆき君が行方不明ですって?」

刑事α「ええ。探偵の白谷ゆきさんに捜索願が届いています」

ゼン 「間違いなく何かの事件に巻き込まれましたね」


探偵が行方不明。

弁護士が行方不明。

警察官、政治家、医者、裁判官……。

子供の家出ではなく、少し特殊な職業の捜査願はなんらかの事件に巻き込まれていることが多い。


ゼン 「最近どのような仕事をしていたかを調査して手掛かりを見つけて下さい」

刑事α「はい」


ゼン ≪無事だと良いけどどなぁ≫


――。



第二の倉庫。

ユージ 「本当にいいの?」

アク  「仕方ないでしょ」


アク達はゆきを捕まえていた。


アク達を付けているゆきにアク達の仲間を付けさせ、ゆきのことを調べた。

ゆきのことを調べると探偵だということが分かり何か危険を感じたアクはゆきを捕まえるという命令を下したのだ。


ゆきは口をガムテープで閉ざされ手足もロープで強く固め動けない状態だった。

目もアイマスクで隠している。


アク  「みんなうっかり俺達の名前を言うなよ。こういう時のためにアダ名付けとけば良かったな」

ミッキー ≪人が苦しむ姿はあんま見たくないなあ≫

ユージ 「おい、ミッキー聞いてんのか」

アク  「あ。 あぁ、あだ名だからいいのか」

ミッキー「ん?」


――。

アクはゆきのガムテープは外した。

アク  「正直に答えろよ。何で俺達を付けてた?」

ゆき  ≪なんで知ってるんだ。完璧だったはず≫

アク  「答えないと怒っちゃうよ?」

ゆき  ≪……って正直に言っても怒っちゃうよな≫

アク  「どっち道俺達が何かの疑いを掛けられてることは間違いないんだ。殺すしかないな」

アクもユージも、ゆきと昔会ったことなど忘れていた。


ゆき  ≪殺されちゃうのか……。覚悟はしてたけどやっぱ怖いな。
       それに”殺すしかない”ってことはもう決まりだ≫

アク  「血とか見たくないから袋に入れて東京湾に沈めようか?」

ユージ 「うわー可愛そうー」

アク  「内臓を海外に売り飛ばすのもいいかもな」

ミッキー「うわー可愛そうー」

アク  「お前等なあ」


ゆき  「ぅぅぅ」

アク  「あ? どうした? 何か言う気になったか?」

ゆき  「僕を殺すと間違いなく捕まりますよ。……後藤アクさん」

ゆきには特に策はなかった。

ただ平然とした口調で言うことで少しでもアク達の気が変わればと思い言っただけだった。

アク  「あぁ。俺の名前知ってるか。そりゃ付いてたんだから当然だよな」

ゆき  「……何もかも知ってるさ。ネックレスを売った男が政治家だったり、ヤクザみたいなことをしていることだってなあ!」

ゆきはヤケクソだった。

アク  「じゃあ。余計生かしておくわけにはいかないな」

ユージ  ≪って政治家?!≫

ミッキー ≪ヤクザぁ?!≫


――。


すると、外に数台のパトカーが止まった。

そのことは当然アク達には分からずパトカーから降りてきた警官達が第二の倉庫のインターフォンを鳴らしだした。

アク  「ちょっと見てきてくれ」

ゆき   ≪助かった?≫

ゆきは身の安全のために小型の発信機を体につけていたのだ。

警察がそのことを知ったのは3時間ほど前のことで大きな地図から場所を特定するのに時間がかかった。


ユージ 「やばい、警察だ」

アク  「はあ? コイツ……」


アクは裏口からゆきを連れて逃げ出した。

警官達はインターフォンを鳴らしても中から人が出てくる気配がないので余計怪しんだ。


パトカーにあるノートパソコンに映るゆきの発信機の場所が少しずつ離れていく。

警官達はそのことに気付かず、インターフォンを鳴らし続ける。

ある一人の警官がようやくそのことに気付くとパトカーはものすごい音を立てて発信元へ向かった。


――。

アク 「こいつ調べろ。発信機みたいなものが付いてるはずだ」

ゆき ≪そっか……そういえば≫


車をミッキーが運転しアクとユージでゆきのポケットなどを探る。


見つからない!


1分後――。



後ろからパトカーの音が強く響き後ろにいる車達はみんなパトカーに道を譲るように車を歩道に寄せ止まる。


警察官 「あの車だな」


パトカーから「そこの車止まりなさい」という声が聞こえる。

パトカーの前を走っていた車は何がなんだか分からず歩道に車を止めた。


運転手 「ん?」


運転手がミッキーじゃない!

ただのおじさん。後部座席には子供が二人乗っている。

警察官 「すいませんが免許証は?」

運転手 「え?」



――。

アク  「ふー。間一髪だったな。発信機がベルトの後ろについてたなんて」

アクはベルトから発信機をはずし窓を開け隣の斜線を走っていた車に投げたのだ。

子供が窓を開けて遊んでいたので上手く車の中に入った。


ユージ 「発信機かー。もう一つや二つ持ってても不思議じゃないから徹底的に調べようか」

アク  「めんどくせー。このまま東京湾に沈めよう」


ゆき  ≪終わった (号泣)≫




――。




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