完全犯罪 第7部 6ページ目 完全犯罪7部5ページへ戻る 最終更新日 3月12日 翌日――。 ゼン ≪ゆき君が誘拐された……≫ 全ての事情を刑事に聞きゼンは冷静さを失いつつあった。 ゼン 「わかりました。またあとで連絡します。はい、はい」 ゼンは電話を切った。 ゼン ≪後藤アクか……思い出した。あれはもう10年ぐらい前のことか≫ ゼンは昔アクを探すためにホストクラブをゆきと二人で回っていたことを思い出していた。 ゼン 「重要参考人として探しましょう!」 ――。 夕方のニュースで後藤アクを重要参考人として手配していることを報道した。 アク 「……マジかよ?」 ユージ 「やばいね」 ミッキー「えーん」 アク 「んー。まっ放置だな」 ユージ 「重要参考人ってさ事実上の犯人でしょ? 建前上いえないだけで」 アク 「俺なんか悪いことした?」 ……。 すぐさまアクは第二の倉庫で集会を開いた。 客から預かっているものを退かし臨時の集会だ。 臨時だったので集まりは悪く60名ほどしか集まらない。 アク 「みんな俺捕まるかもわからねー」 「えー」 アク 「万が一俺が捕まったら今度はユージを中心に動いてくれ。俺の口座から金を使ってもいいし」 ユージ ≪俺?≫ アク 「みんな泣くなって……」 アクが捕まるかもしれないと不安なことをいうと仲間達が泣き出した。 アク 「お前らなあ……って俺が捕まるわけないじゃん!」 仲間達 「?」 アク 「俺今から海外に逃げるからお前達は自分の思った通りに生きろな!」 仲間達 「?」 アク 「まあ5年ぐらい隠れて遊んでまた暇になったら戻ってくるから」 仲間達 「?」 アク 「じゃ行ってくる!」 そうしてアクは”あき”を連れて闇ルートで中国へ抜けた。 あきはアクが重要参考人として手配されていることなど知らずに海外旅行と嘘を付かれている。 金はある。英語は話せる。マフィアの知り合いは多い。 世界中どこでも仲間がいれば生きていける。 人は一人では生きていけないというけど逆に二人ならどこでも生きてける。 アクには漫画の主人公のような”特別な能力や道具”は持っていない。 なりたい自分になるために毎日努力を積み重ね一歩ずつ進んでいく。 あき 「これからどうしよっかー?」 ……。 アク 「俺は一生懸命生きて死にたいんだ」 あき 「え?」 アク 「これからいろいろ迷惑掛けるかもしれないけど、ずっとそばにいてくれな」 あき 「はい」 --- それから15年後……。 「クソ親父(後藤アク)また、どっかでバカしてんな」 アク達の子供が14歳になった。 「ちょっと行ってくる」 あき 「え? どこいくの学校じゃないの?」 「バカ親父を連れてくるんだよ! いつも母さんを泣かせやがって」 あき 「いいのよ。それにどうせ見つかりっこないわ」 「うるせー。俺が見つけるつったら見つけるんだ! 俺を信じろ!」 あき 「俺を信じろ……か」 アクの子供がアクを探しに家を出た。 と、まあこのへんで完全犯罪は終わりになります。 ここまで書くのに2年の月日が経ちました。 最後まで読んでくれた方には感謝の気持ちでいっぱいです。 ちなみに、このサイトは閉鎖することはありません。 (2年もやってるのにもったいなくて閉鎖なんてできませんよ) また次に何か書く機会があればそのときはよろしくおねがいします。 ここまで読んでくれて本当にありがとうございました〜! END... 完全犯罪人気投票をやっているので是非投票を! 感想などがあれば『akumaryuu◆hotmail.co.jp』(◆を@に変えて)まで気軽にどうぞ。 トップページへ戻る |