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完全犯罪 第6部 3ページ目

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――。


カネイチは別荘にいた。

テレビに映る東京の光景をみながらワインを飲んでいた。

まるで全くそのことを知らなかったような気持ちで、冷静に。


カネイチ 「俺のときと、比じゃないな・・・・・・」

カネイチは気持ちよくなったのか、寝てしまった。


こんなとき慌ててる奴は、犯罪なんて成功できない・・・・・・。


――。


ヒデ 「わわわわわわわ・・・・・・」


ヒデは名古屋の漫画喫茶にいた。


あきが目覚めたことも知らない。

アク達がけんたの家に集まっていることも知らない。

ヒデは、ユージ達から爆弾を4つほど渡された。

そして、人がいないところに爆弾を仕掛けるだけの仕事をしただけであとは東京から逃げ出し、名古屋まで移動していた。


『アリバイとしては24時間居座っていることができる満喫が一番かな』と考えてのことだった。


『爆発が起こったときに現場にいなければいい』という考えだが、 爆弾を仕掛けたことが犯罪であって爆発した瞬間にどこに居ようと関係ない気がするのだが・・・・・・。



ヒデは、少し動揺しつつも冷静を保とうとしていた。

お茶だと思って飲んだ物がコーラだったときは一瞬心臓が止まりそうになったらしい。

――。


ゴウも東京には近づかないようにしていた。

ゴウは東京中の道を調べたがそれが役立つことは無かった。


別荘でアクから個人的に言われたことがある。それは、


アク 「これが終わったら頼むな」


ゴウはアクがこの事件を踏み台にして何かしようとしていることに驚いていた。


――。



アンズは・・・・・・。


大阪の有名なホテルにいた。


そこにはソイルやファンバード、SOILの幹部達が集まっていた。


そもそもそのホテルはSOILの関係者が運営している。

分かり易くいうとホテルのオーナーがマフィアなのだ。


一般的には凄く良いホテルと言われている。

もちろん一般人はオーナーがマフィアなんてことは知らないし、ホテル関係者もほとんどそこのことは知らない。


ホテルの最上階に集まっているのだが、窓を全てカーテンで見えないようにしている。


豪華な料理が運ばれているがほとんど手をつけない。

ATMから奪った金や宝石を海外へ運ぶための会議をしていた。


東京で暴れたマフィア達はSOILだけではなく、AASSやDOLLも紛れている。

しかし、SOILのマフィアが一番多くいることは確かでその奪った金額は計り知れないものだった。



国会議事堂爆破の映像を何度もみているソイルは嬉しそうだった。

ソイルは個人的に日本に恨みがあるようにも思えた。


ファンバードはソイルから日本の警察に届けるようにと1枚の手紙を渡された。


ファンバード「?」

ファンバードは不思議に思いながらも手紙を受け取った。

――。


数日が経った。




東京では、犯人探しに追われていた。

私服警官となった警察達がその場で抑えたマフィアは150名程度。

1万人規模で暴れていたので極わずかなものだった。

東京から出れないようにして見張っていた警察達もマフィアの数に押されあっけなく逃がしてしまっていた。


上空で爆弾を落としたヘリコプターは遭えなく捕まってしまった。

その犯人から事情聴取しているのだが、「SOILから金を積まれたからやった」としか言わない。




そもそも、警察官の数が足りずにどうすることもできない状態でいた。

マフィアでもない人間が暴れたことも大きな問題としてマスコミなどで取り上げられていた。

アメリカを中心に他の先進国の警察達もこの事件に協力することになり、世界の警察達とマフィア達の戦いに発展するようになっていった。


――。

世界中の人々は悲しんだ。

東京に住む人間は今まで通りの生活にいつごろ戻れるのか、またいつ犯罪に巻き込まれるのか心配で寝れない人も多くいた。




全てのメディアはこの事件のことを中心に報道していた。


インターネット上では匿名ということもあり、 この事件を面白おかしく報道する人間も少なくなく「もっとやれ」とか「大阪や名古屋でもやれ」など普段はいえないことを言う人間が多くいた。






――。


ゼンは警察庁で忙しく仕事をしていた。


『とにかくリーダーを捕まえろ』という命令が上から出ていた。


『臭い物は元から絶たなければ解決しない』ということだった。


マフィアが絡んでいるということでリーダーはマフィアのボスだと決め付けている。


みどりはゼンに世界のマフィアの状況を教えていた。


ゼン 「ソイルにドルにエーエスですか・・・・・・。この中の誰かが?」

みどり「ソイルだったら最悪だわ。一番探すのが難しいと言われているから」

ゼン 「ソイルですか」


ゼンは強い気持ちで相手がどれほど危険な人物だろうと命を張ってでも捕まえると心に決めた。


ゼン 「任せてください。この事件をきっかけに世界から凶悪な犯罪が消えることを信じて立ち向かいます」


みどり「熱いわねぇ」

ゼン 「燃えて来ました!」


ゼンは情報を集めようとマフィア達が捕まっている現場へ向かっていった。


――。

ゼンが向かった先は取調べを主にしている警察庁のそばの警察署だった。



しばらくそこで仕事をしていると、大きな声を上げて一人の女刑事が入ってきた。

女刑事 「犯人から手紙が届きました!」


女刑事を囲むように人が群がり、中身を読み始めた。



女刑事は英語を訳しながらゆっくりその手紙を読んでいった。

――。

----------◆◆◆手紙内容◆◆◆----------

次は大阪を東京と同様に爆破する。

爆破されたくないのであれば、総理大臣が負けを認め東京で捕らえた者を全員解放すること。


期日は10月22日。

良い返事を期待している。


SOIL代表より。

-----------------------------------------


ゼン 「この独特の便箋(びんせん)。”本物”だといわんばかりですね」

女刑事「しかも、手書き。一応鑑識に見てもらいますが本物でしょうね・・・・・・」

ゼン 「本物だとしても捕まらない自信があるのでしょう」

男刑事「次は大阪・・・・・・。これからどうなっちまうんだ!」


捜査で疲れているのか警察署の刑事達は皆、感情的だ。


ゼン 「10月22日といえばあと1週間しかない。まずこのことを上に知らせる必要がありますね」

女刑事「総理は過去に”テロに屈しない”と断言している。どうするのかしら・・・・・・」


――。



10月22日。

テレビ放送。

アナウンサー「総理は”テロに屈しない。必ず捕まえる”と記者の前で断言し世界各国の首脳とこの事件に対し緊急会議を開いた模様・・・・・・」


――。

翌日。 あきのいる病院。

新聞を見ているアク達。

アク 「凄いことになってんな」

ユージ「第三次世界大戦ってやつじゃない?」

アク 「あ! なんかそれ聞いたことあるな」


8日から2週間ほど経ったアク達はもう何事もなかったように生活していた。


東京ではまだまだ瓦礫(がれき)の片付けや建物の修理に追われているようだ。


あき 「嫌だよ戦争なんて」

アク 「心配すんなって俺が命がけで守ってやるから」

アクは笑いながら冗談っぽくそう言った。

あき 「そうじゃなくて、みんなが幸せでいて欲しいから」

アク 「分かってるって」


あきもある程度しっかりした口調で話せるようになり順調に回復しているようだ。

ユージ「しかし、あきの回復ぶりは凄いな」

あき 「先生もこんな人みたことないって驚いてたよ」


顔の筋肉が落ちているようであきはぎこちなく笑った。


あきは気を失ってから5年が過ぎていることを最近知った。

母親が教えたのだ。

鏡は見せていない。

今鏡を見せてしまうと昔とのギャップで生きるのが嫌になるかもしれないと思ってのことだった。

もう少し栄養をつけさせた後で過去のステージで輝いていた頃のあきと似てきたときに鏡を見せるつもりだ。


「元気になったらみんなに優しくしたいんだ」とあきは口癖のようにいう。

あきのファンにはまだあきは目覚めていないことにしている。

これは姫野あゆみからの提案でステージに立てることになったときファンを驚かせようと企んでいるのだ。


あき 「はやく、外の空気が吸いたいなぁ」

アク 「窓開いてるから吸えてるじゃん」

あき 「・・・・・・そうじゃなくてさ」

ユージ「あはは」



――。

10月末。

日本はテロ対策として世界各国から本格的に人を集めていた。


いつテロが起こるとも分からない状態でいつも緊迫している警察官達。


マフィアの目的が金なのか、恨みなのかそういった目的は分からない。

日本を潰してしまえば日本の円の価値も下がるということを相手は知っているはずだし、恨みを持ったものの犯行と警察官達の間ではそうされている。



――。

日本がテロに屈しないと発言してからソイルは世界の宗教団体に声を掛け始めていた。

莫大な金があるSOILは次々と宗教団体を巻き込み自爆テロを平気でさせられる人間を集めていった。


また、日本が危ないと感じた金持ち達は日本から海外へ移住する人も少なくなかった。


日本が変わろうとしていた。

いや、すでに変わっていた。

特に大阪の人口は減る一方で土地の値段は下がり続けていた。


それから1ヶ月が過ぎた――。




ゼンは総理がテロに屈しないと強い気持ちで発言したのを受けてさらにやる気が出ていた。

一日平均5時間睡眠で働いていた。

とにかくリーダーを捕まえろ。という命令が出ているのでゼンは手紙の送り主”SOIL代表”を捕まえるために既に捕まえているマフィアに事情を聞いていた。

ゼンも昔から英語は得意な方だったのでマフィア達との言葉の壁はあまり無かった。



インターネット上では、犯人にかかわる情報を提供するように呼びかけ、 マフィアや10月8日に起きた事件で罪を犯した人を捕まえ最寄の警察署に渡すと懸賞金がもらえるというシステムもできていた。

これは警察庁が提案したもので、裏返せば一般市民に協力をしてもらわないと警察官だけでは人出が足りないということだった。


ちなみに日本人なら5万円。外人なら8万円。

国籍に関係なくSOILのマフィアなら30万円とされていた。



これに目をつけたのは、(自称?)探偵のゆきだった。


ゆき 「仮にここでSOILのマフィア、しかも幹部クラスを捕まえれば有名になれるぞ」


仕事が上手くいっていないせいか、ゆきには彼女ができる度にすぐ振られ時間には余裕があった。

ゆき 「プロとしての自覚を持ち、確実に一人ずつ捕まえるんだ」


ゆきはとりあえずすっかり行き着けになってしまった、近所にできたラーメン屋、『神様の楽園NO.110店』へ足を運び天使ラーメンを食べた。



ゆき 「おーし。がんばるぞー」

ゆきの住む地域は幸いテロには巻き込まれずに済んでいた。

そして、ゆきは過疎化の激しい大阪へ向かった。

――。

ゆき 「大阪に来たもののどうすればいいんだろう」

ゆきは少し戸惑っていた。

警察に送られた手紙も公開されている。

それとは別にゆきは大阪の人口が少ないことを肌で感じた。

駅、いつもは人で溢れているこの場所もすんなり歩ける。

ゆきは、駅を出てホテルを探すことにした。

大きなバックを2つも持っている。

ノートパソコンや着替えが中心だが歩くのには不便だ。

ゆきは持っているノートパソコンは使わずにネットカフェへ行きインターネットを使って格安のホテルを調べるとそこへ行った。




ゆきはいろいろなことを移動中に考えていた。

まず、自分の存在を気付かれないようにしないといけないこと。

マフィアを捕まえる。できればリーダーを。

東京であんなテロ事件が起こった現在の日本でゆきは、マフィアは全員拳銃を所持していると考えている。

もしも自分がマフィアを調べていることが相手にバレれば殺されるかもしれない。

ただ、ゆきはそれでも良いと考えている部分もあった。


探偵と名乗り仕事が無い日々が続き、ゼンやちえ(愛華知恵)は着実に一歩一歩進んでいる。

仮にこれがまた失敗するようであれば探偵を辞め全くそれとは違う職業についても良いぐらいの覚悟が今のゆきの中にはあった。


ホテルに着くと1週間分の料金を先に払った。


ホテルの部屋に荷物を置くとさっそくノートパソコンを開き、テレビを付けた。



まず、ゆきは目を閉じて考えてみた。

自分がマフィアだったら今どうしているのか。


東京であれだけ被害を出し世界中の警察から追いかけられている。

次は大阪を攻撃すると予告も示している。



ゆき 「・・・・・・自分がマフィアのボスだったら大阪には居ないな」

崩れるかもしれない建物の中に自分がいるはずがない。

ゆきはボスは海外に居ると判断したが、確実にマフィアはいることは分かっているので捜査することにした。


ゆき 「マフィアが集まっていそうなところを探すぞ」

ゆきはもう少しネットで調べてから外に出て行った。



――。


12月25日。


東京の街中に張り巡らされている防犯カメラの解析が警察で始まっており、その解析のほとんどが終わろうとしていた。


10月8日から12月25日までの間に東京での一件で捕まった人は400を超えその事件の大きさを物語っていた。

そのほとんどが密入国、日本政府はそれを重く考えどのようなルートで密入してくるのかを調査していた。


ゼン 「すごい雪ですね」

12月25日午後8時、東京は大雪に包まれていた。

みどり「クリスマスに雪なんてステキじゃない」


ゼンは10月8日から一度も休みだったことはなかった。

休んでも良いと言われても家にいることができないと言った方が正しいだろうか、ゼンはこの事件が落ち着くまで仕事を休むつもりはなかった。

愛華知恵とクリスマスに会う約束をしていたが、会うことはしなかった。

警察署では――。

ゼンの頑張りのせいか毎日犯人は捕まっていた。

ただ、SOILの幹部らしき人物は一人も捕まっておらずどれも興味本位で日本に来た人間ばかりだった。


刑事 「取調べをしても”本当にこんなことが起こるとは思わなかった”なんていうのが多くて参ってますよ」


この事件に関わっている刑事達は困っていた。

カネイチ達が過去に起こした101事件とは比べ物にならない犯罪者の数とその質。

犯罪者が外人だということで言葉が通じず取調べには時間がかかるし次から次へと犯人が捕まるからだ。

刑事 「いつになったら元通りになるんだろ・・・・・・」



――。


街はまだまだ壊れたまま、瓦礫の処理がやっと終わったぐらいだった。

しかし、犯罪には負けないと言わんばかりのイルミネーションは綺麗に飾られていた。


ミッキー「はいはい、サンタさんだよ!」

あき  「あはは、ヒゲずれてるよ」


12月25日、午後9時。

病院に無理を言いあきの部屋でクリスマスパーティが行われていた。

あきは順調に回復しているようで、細かった腕も少しずつではあったが太くなってきていた。

しかし、まだ一人で歩ける状態ではなく、リハビリが必要であることは確かだった。


アク、けんた、ユージ、ミッキー、あき、あきの母でそのパーティは行われていた。


アクが海外へ行ってからあきを任されたユージやミッキーは毎年クリスマスになると、あきの部屋に飾りつけをしてひっそりとクリスマスパーティをしていた。

そのときはいつかあきも目覚め、アクもいる中でクリスマスパーティがしたいとそれぞれ思っていた。


あきが目覚めたことによってユージやミッキーの小さな願いが一つずつ叶っていっていた。

そんなことは当然誰にも言わず、自分の心の中だけにしまってあるのだった。



――。


爆笑の中クリスマスパーティは終わり、帰宅することになった。


ユージやミッキーはけんたの家には住んでおらず、あきのいる病院の近くにマンションを借りて二人で住んでいる。


ユージとミッキーと別れたアクとけんたは二人でタクシーに乗りけんたの家に向かった。


タクシーの中。

アク 「俺もそろそろけんたの家を出ようと思うんだ」

けんた「俺に気にすることないよ」

アク 「いや、でもこのまま住んでちゃけんたも女を連れてこれないだろ?」

けんた「あははっ。女かー」


アク 「それは冗談だけど、一人暮らしをしてみたいんだ。なんか高校のときからけんたの家にずっといるみたいで慣れちゃっているからさ。環境を変えたらまた何か面白いことがあるかもしれないし」

けんた「一人暮らしか、確かにしてみたいっていう気持ちは分かるけど。ってかアクって今金ある?」

アク 「金かー、あるといえばあるけど、キャッシュカードなくしてるから銀行行かないとなぁ」

けんた「まぁ、やりたいっていうのを俺が止める権利はないから、好きにしたらいいよ」

アク 「おう! じゃあ近いうちにマジで一人暮らしするわ」


そうしてタクシーはけんたの家に向かっていった。


――。


1月中旬。


まだ大阪は犯罪に巻き込まれておらず、SOILの幹部も捕まらない状態だった。

ゆきは、マフィア風に変装したり聞き込みなどをして 大阪の街を駆け巡っていたが資金も底を突きつつあったので日が経つに連れて上手く捜査ができてない状態になっていた。


日本警察は半ば海外の警察を雇う形で日本に多く入れ大阪や東京を中心に警備を整えていた。

空港や港にも去年の2倍以上の警備がされており、テロ事件とは無関係だろうと思われる事件も多く検挙されていた。




2月。

「世界からマフィアを無くす」という運動が世界的に広まり 各先進国が自国の軍隊や警察を使いマフィアのアジトとされる場所を次々と占拠していった。


言葉で書くと簡単に思えるが、占拠するには戦争とまではいかないが、多くの命と莫大な金がつぎ込まれた。

「正義は必ず勝つ!」といったような米国大統領のコメントが印象的だった。


ただ、次々と占拠していくものの、まだまだ 数え切れないほどのマフィアは残っておりマフィアを全て無くすまでには数年の歳月が必要なのは確かであった。


過去にマフィアだったという経歴があっただけで逮捕されヒドい取調べを受ける人も海外では少なくなかった。

――。

3月。

ゼン 「日本にソイルがいるって本当ですか?!」

みどり「本当らしいわよ。 ヨーロッパや中国のアジトも占拠したし、もうじきボスも捕まりそうよ」


SOILのボスの名前はソイル。

DOLLのボスの名前はドルヒン。

AASSのボスの名前はアジウェル。


次々とボスや幹部の名前がインターネット上で公開され、それに関わる情報を求めていた。

その反面、どのボスもイケメンだということで影ながら応援しているマニアックなファンが日本人に多くいた。


ゼン 「最近は凄いですね。どの国もマフィアを追うことが優先されていて」

みどり「そうね。東京があれだけの被害を受けたのだから当然といえば当然でしょ。原爆だって落とされたのは日本だけだしね、何かそれと似ているような部分があるようにも思えるわ」


日本の警察は一部を除いてこの事件からはすでに離れていた。

日本には海外から多くの警察が入っており、東京で起きた事件は海外の警察に任せてあるという状態であった。

ただ、ゼンやみどりは最初から関わっているのでまだ離れられず情報収集をメインに日々働いていた。


ゼンは警察庁が作ったこの事件専用のホームページの更新をすることが日課になっており、パソコンを使うことも多くなってきていた。

ゼン本人は、外へ出て現場と同じように直接犯人を逮捕していたほうが自分に合っていると思っていたが上司には逆らえないので言えないでいた。


――。

3月。

あきのいる病院では。

仕事もしないで毎日遊んでいるアク達が暇なのか、看病なのかすでに分からないが、あきのいる病院にいる。


アク  「おー! ソイルの写真今日も載ってるじゃん! あ! 端っこにファンバードもいる!」

ミッキー「ホントだー!」

ユージ 「マジかよー、 見せてー」

あき  「何々? 知り合い? そんなわけないよね」


マスコミは毎日マフィアの情報を新聞やテレビで報道するようになっていた。

なぜか、そのニュースを取り扱うと視聴率が高くなるのだ。
その原因はマフィアにイケメンが多いことやちょっとした流行のようになってきているからだ。

視聴率が高いのでテレビ局もわざと特集を組んだりしていた。


アク  「知り合いなわけねーだろ。俺達賭けてんだよ。誰が一番最初に捕まるかってね」

あき  「そんなので賭け事なんてしてないで、ちゃんと働いた方がいいよ」

アク  「働いたら毎日あきの顔が見えなくなるだろー」

アクは最近ご機嫌のようで、毎日が楽しそうだった。

その原因は全く警察に疑われることもなく過ごしていること。

さらに、1月から一人暮らしをあきのいる病院の近くで始めけんたにも迷惑が掛からない生活にもなってきていたことも原因の1つだ。


ちなみにアクとユージの住んでいるマンションは歩いて5分ほどの距離にある。



あきの調子も良くなってきていた。

5月のゴールデンウィークに仕事に復帰するつもりで話が進んでいる。



あき  「来てくれるのは凄く嬉しいけど、そのせいでアクが働かないのは嫌だなあ」

アク  「わかったよ。あきが復帰したら俺達もちゃんと働くって」

あき  「あーそういえば、この前マネージャーが来てたときアクがカッコ良いから俳優にでもスカウトしてみようかとか言ってたよ」

ユージ 「え? マジ?」

ミッキー「?! 俺は、俺は? ねー俺は? 俺お笑いでもいいよ?」

・・・・・・。

アク  「俺、俳優なんてヤダよ」

あき  「冗談ぽく言ってたから本当ではないと思うけど」

ミッキー「ねー俺は?」


・・・・・・。

アク  「そんなことよりダーツしようぜ」


アク達はあきのいる病室が個室ということもありやりたい放題やっていた。



――。


そのころゆきは・・・・・・。

親に借金をしてまで大阪に拘って捜査していた。


とりあえず3月まで大阪は一度も被害を受けることなかった。


ただ、街には拳銃を持った警察官や自衛隊が数多く見ることができ、テロに警戒していることは確かだった。


もう、大阪には攻撃されないだろうと思っている人も多くなり、暖かくなるに連れて人口が増えてきていた。


ゆきは、一人だ。

もう少し仲間がいれば、マフィアを捕まえることができた場面もありゆきは仲間の大切さを肌で感じていた。

――。
ある日。

ゆきはインターネットでマフィアの情報を見ていた。

そう、その情報は世界中から送られてくる情報を一回警察庁でまとめ、ゼン達が整理し見やすくした後、ゼンがインターネットに公開しているものだ。

こんなところでゼンとゆきが繋がっているとは二人は考えてもいなかった。

ゆきは金に敏感になったのか、懸賞金が懸けられているリストを見ていた。

ゆき 「ソイル22億。ドルヒン17億5千万。アジウェル16億かー。ボスは桁違いだなぁ。それだけ危険ということか」

ゆきはボスを捕まえれば一生遊んで暮らせると一瞬思ったが、そんな遊びの感覚はすぐになくし最新情報が掲載されているページへ飛んだ。



ソイル達は、あまりにも軍隊や警察に攻撃されるのでこの一件が終わるまでは一致団結しマフィア同士では戦わないことを約束し攻めてくる軍隊に対抗していた。

全世界のマフィアが1つになることは過去に例が無いことである。


ソイル達は宗教団体を仲間に獲得している。

宗教を仕切っている人は、賢い人ばかりで自分は手を汚さず、その宗教を信じる人間に過激なことをさせることが普通だった。

『外部の意見は聞かない』なんていう宗教のリーダーはおらず、金で付いてくるリーダーばかりでソイルも楽勝で仲間にすることができていた。



そこには『自爆テロをしたら天国へいける』そんなことを言わせればすぐにでもやる人間ばかりが集まっている。

ソイル達はそれを上手く活用しピンチを逃れていた。




人を誘拐し、インターネットで殺すと脅迫することもやっている。

できることは全てやってきているが、アジトを一回奪われたら取り返すほどの力はなく、日が経つに連れて劣勢になってきていた。



――。

ゆきは、諦めずマフィア風の人間を見つけると危険だが、後を付けることをしていた。



ある日、そんなゆきに神様がチャンスを与えた。






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