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完全犯罪 第2部 7ページ目

最終更新日3月19日  完全犯罪 2部 6ページ目へ戻る


アクがユージ達のところへ行くまでにユージ達監禁されている者は、社長他3人に数十回殴られた。

社長  「ガキが、なめやがって見つからねぇとでも思ってたのか!」

社長たちはユージの顔を一発殴ったもののそれからは殴らず腹部や手足を痛めつけていた。

男   「どうするんだ?お前ら、金払うか、警察行くか?」

ケイゴ  ≪とりあえずこの場をどうにかしねぇと≫

社長  「金払うやつは手を上げろ」

三浦、安田、細木は手を上げた。この3人は学生だから仕方がなかった。

それにつられてユージ、ミッキー、ケイゴも手を上げた。

社長  「お前等はどうするんだ?警察いくか?」

フリーターの人達は本当になやんでいる。

金を払いたいが金が無い。が・・・

織田  「払います・・・」
織田を始めフリーターの人たち全員も払うことになった。

社長  「つまり全員が金を払うということだな。よし」

社長とヤクザ風の男達はユージ達に見られないようにしてニヤっと笑った。


そこへアクが店へやってきた。


店内は客と女性店員だけだ。

アク  「あー、すいません。ユージっているー?」

女性店員 「ユージ君ならさっき社長に呼ばれてどこか行ったけど?」

女性店員はユージ達が何をされているか知っていた。
なぜならチクったのはこの女性店員だからだ。

社長は経験上バイトが客通しをするのは分かっていたが
しない人もいたのでする人が増えてきたら社長に言うようにさせていた。

アク  「どこってどこだよ・・・」


アクは少し店の前で待つことにした。

それから数時間が経った店には少数の客が出たり入ったりを繰り返している。


アク  「はー、家に帰ったかもしれねーから帰るか」

アクはそのままけんた家に帰ってしまった。


店内では

ケイゴ 「社長すいませんが、160万は無理です」


社長たちは一番通しをしていたのがケイゴがとわかりケイゴに大金を要求していた。

社長  「もともとお前がはじめなけりゃ、こんなことはしなかったんだ、払え」

フリーターのケイゴにとって160万は払えない大金だった。

社長  「月、5万で2年半ってとこか。払えるだろうが」

ミッキー ≪分割ありなんだ・・・ジャパネットだな・・・。分割手数料無し≫

ミッキーは他人事だと思ってノンキなことを思っていた。



男   「高校生はダチに金借りて1週間以内に払え」

社長  「そうしないとただ働きが続くが・・・しょうがねえよなあ。犯罪者になるよりマシだろう」

社長達は悪魔のような言葉を口にする。

男  「言っておくが警察には頼れないからな、お前等のほうが悪いんだから、お前等が捕まるぞ」

社長 「親にも言えないよな・・・。友達に金借りてとっとと払えよ」  

それから8時間が経った。

監禁されつづけようやく、店から出てこれるようになった。

多くの監禁されていた人達はとりあえず金集めに散らばっていった。



ユージとミッキーとケイゴは店から遠く離れたコンビニへ。

ミッキー 「ふぅ、やっと出られた・・・。また100万かぁ・・・」

ケイゴ  「ふぅ、じゃねえよ! 俺なんて160万だぞ・・・社長許さなねぇ」

ユージ  「許さなねぇって・・・なんかあるんですか?」

ケイゴ  「ああ・・・俺の知り合いにヤクザがいる。そいつに頼めばなんとでもなるさ」

ミッキー 「ヤクザには・・・ヤクザ」

ユージ  「目には目をですか・・・。とりあえず俺、友達に電話してきます」

ユージはアクに電話した。

それから30分後、ケイゴの車でけんた家に行きアクを入れた4人で話し合いが始まった。


アク「なるほど、こんな田舎のヤクザより都会のヤクザの方が強いからそっち側に助けを求めるってことか」

なにやら面白いことが起きる予感がアクの心にはしていた。

翌日。  

さっそく、ケイゴはヤクザの知り合いに電話した。そして会うことになった。
ケイゴ  「お前もくるか?」
ユージ  「俺はやめときます・・・」
ユージはできればヤクザと知り合いにはなりたくなかった。

ケイゴ  「そっか、とりあえず行ってくるから。このことは絶対社長には内緒だぞ」

ユージ  「わかってますよ」

そういってケイゴは一人で出掛けていった。

アク   「どうなるんだろうね。想像つかないな」
ミッキー 「なるようになるさ」
アク   「ってお前も余裕だなあ」
ミッキー 「あはは」

アク   「っていうかさ。金集めといたほうがいいんじゃないの?」

ユージ  「まぁ、一応払うことになってるわけだし・・・集めとくか」
ミッキー 「また、あのお方ですね」

アク   「よしきか・・・200万も貸してくれるかあ?・・・」

ユージ  「まえの100万返したんだし貸してくれるって」

とりあえずユージとミッキーは2人でよしきに会いにいつものラーメン屋に向かった。

アク   「やれやれ、本当にどうなるんだろ」


しばらくしてユージとミッキーが帰ってきた。

ユージ  「借りれたよー。銀行まで行かせちゃった」

ミッキー 「大金だあ」

アク   「よかったなあ」

そのときユージの携帯が鳴った。
ユージ  「あ。ケイゴ君だ」
ケイゴ  「もしもし。ユージかー?」
ユージ  「はいー」
ケイゴ  「えっとー、とりあえずお前とミッキーは病院行って診断書もらってこい」

ユージ  「診断書?・・・」
ケイゴ  「ああ、殴られた証拠がほしいって言ってるんだ」
ユージ  「それって今すぐ言ったほうがいいですか?」
ケイゴ  「おう。傷も深いほうがいいだろう。治ってから行ってもしゃあないだろうが」
ユージ  「はい」
ケイゴ  「他にも殴られたやつには連絡して診断書もらってこいって言っとけ」
ユージ  「はい。全員助けてくれるんですねー?」
ケイゴ  「一応そうなった。」

ユージ  「じゃー連絡するんで一回電話きりますね」

ケイゴ  「俺も一回そっち戻るから、またアクの家行くわ」
ユージ  「あー、あの家はアクの家じゃないんですけどー」

ケイゴ  「はー?意味わかんねぇよー。まあいいからそこ行くから」

ユージ  「はいー。じゃーまた」

ユージは電話を切った。

アク   「なんだって?」
ユージ  「えっとー。病院で診断書をもらってこいと」

アク   「本格的になってきたなあ」

ユージ  「あ!そうだ。みんなにも連絡しないと。ミッキーも頼む」

ミッキー 「うん」


ユージとミッキーは監禁された人に連絡した。
連絡の取れない人には連絡先が分かる人にお願いし、全員一度けんたの家に集まることにした。

そして翌日。

監禁された11人とアクがけんたの家に集まっていた。

ケイゴ  「みんな、ここに集まってもらったのは他でもない社長と戦うためだ」

「おおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

ケイゴ  「今からいうことは社長には絶対内緒だからな!」

そしてケイゴは診断書がいることと知り合いのヤクザに助けを求めたことを話した。

織田   「大丈夫なのかよ。ヤクザに頼んで・・・。あとから莫大な金要求されるんじゃないのか?」

ケイゴ  「大丈夫。その金は社長側から取るって言ってた」

織田   「なるほどなあ・・・」

安田   「俺達はどうしたらいいんだ?」

ケイゴ  「俺達は診断書を渡せばいい。あとは知り合いがやってくれる」

重苦しい雰囲気の中、マジな話し合いが行われた。

ケイゴ  「あーそうそう。あの店つぶせるけど、どうする?」

アク   「え?」

突然のことにアク以外のみんなも驚きの表情をしている。

ケイゴ「簡単にいえば、あの店の駐車場に暴走族をたまらせておけば客こないから自然とつぶれるってわけ」

ユージ  「それすごいですね」

ケイゴ  「ああ、やってやれないことはないって言ってたけどどうする?」

織田   「それはやめとこう。かなり恨まれるぞ」

ケイゴ  「まぁな。じゃあそう言っておく」


こうして細かい話しを含めながら長時間の話し合いは続いた。
それから1週間が経った。

ユージ達は作戦がバレないように社長に金を払い終えていた。


社長  「あははは、これ儲かるなー」

深夜、社長はユージ達から巻き上げた金を嬉しそうに店の事務の金庫にしまっていた。
そこへ、

女性店員 「社長ー。お客様がお呼びです・・・」
社長   「すぐいくー」
社長はすぐに金を金庫にしまい店へ出た。

社長   「!!!」

そこにはケイゴの知り合いのヤクザが3人いた。
社長   「なにかご用ですか?」

男    「とりあえず奥へ行こうか」

社長は戸惑いながらも事務へ案内した。

男    「あんたぁ、わかるよな?」

社長   「脅しですか?」

男    「ちゃうがな、これみてみ」

男はユージ達の診断書を社長に見せた。

男    「これあんたの仕業やろうが。人を殴ったらあかんで!」
そういうと男は社長の腹を右手で殴った。
社長はその場に倒れた。
社長   「いてて」
社長はキレた。
男    「俺の知り合いがあんたにぼったくられたって言ってきとんや」

社長   「ゴチャゴチャ、うるせぇ!!!」
社長はそういうと事務の机に隠していたナイフを出した。

男    「おいおい。そんなもん出して・・・覚悟はあるんかい」

社長はナイフを男達に向けながら裏口から外へ逃げようとする。
社長   「!!! なんだこれ!」
男    「悪いね。社長さん、外には逃げられないよ」

裏口を男達が数人で囲んでいた。遠くにも黒塗りの車がいつもより多く止まっている。

社長   「あいつら・・・」

男    「なあ。はやいはなし金返せよ」

社長   「・・・」

男    「このままだとこの店潰すぞ」

社長   「チ・・・」



数秒考えた結果社長は、男の言うことを聞くしかなかった。

社長   ≪どうせ拾った金。また拾えばいい≫

社長はそう思いユージ達からとりあげた金を全てその男に手渡した。

男   「おい。これだけか?あと100万よこせ」

社長  「・・・これだけですが・・・」

確かに奪い上げた金は全て渡した。だが・・・

男   「いいから100万よこせ。それでやっとチャラだ。そうしないと店潰すぞ」

社長  「・・・」

社長は言うことを聞くしかなかった。



そして男達は裏口から外へ出て行った。

社長  「チ・・・」




翌日には、ケイゴを通してみんなの金が戻ってきた。

けんた家。

ケイゴ 「現金1000万以上はあったかな・・・。マジ逃げようかと思ったぜ」

ユージ 「あはは。俺なら逃げたかも」
アク  「俺もー」
ミッキー「俺ならボランティアに使ったな」

ユージ 「うそつけミッキー」


またいつものような生活に戻ろうとしていた。

しかし、事件は立て続けに起こった。


深夜、けんた家のそばに人影が

りょう 「ここが、後藤アクの住んでいる家か。やっと見つけたぜ」

りょうはデパート事件で妹を亡くしている。
そして、りょうは警察も諦め始めたデパート事件について
独自に調査しアクが絡んでいることを知った。

りょう 「まだハッキリとした証拠がない。とりあえず証拠を探さないとな」

翌日の深夜りょうはまた一人でけんた家にいた。
りょう 「確かデパートから無くなったのはMDプレイヤーとベルトと宝石だったかな」

りょうは、盗品を見つけることで証拠にしようと考えた。

りょう 「忍び込むしかないか」

その日からりょうは毎晩けんたの家へ行きアク達3人の行動をメモるようにした。

りょう 「なるほど・・・3人の行動はほぼ一緒で家を留守にしてる時間は長いな」

ユージとミッキーは自然に満喫をやめたのでアク達3人の行動はほぼ同じだった。

りょう 「次の月曜日、学校サボって侵入してみるか」

そして月曜日になった。
1月下旬の寒い朝。りょうはアク達が家を出発するのをそっと見送った。

りょう 「よし。証拠を絶対探すぞ。待ってろ妹よ」



一方通学中のアク達。
ユージ 「最近、深夜あやしいやつが家の周りうろついてるよなー」

アク  「そうだねー。まぁ気にしててもしかたないよ」

ユージ 「まあ、そうだけど。そういえば、盗品ってどこにあったっけ?」

アク  「あれはー地下室にまだあると思うよ」

ユージ 「最近地下室入ってないねー」

アク  「あそこ寒いからねー」

ミッキー「あー、しまった!俺、家のカギしてくるの忘れたわー」

ユージ 「おいおいー。カギはミッキーの係りだろー。早く帰ってしてこいってー」

ミッキー「めんどくせぇなー」

ミッキーはあわてて家へ戻った。

アク  「こんなときあやしいやつがまたうろついてたらヤバイよなー」

ユージ 「そりゃないでしょー。あははー」

りょうは、そっと周りを見渡すと堂々とけんたの家の玄関に向かった。

りょう ≪どうせ、この辺にカギが隠してあるんだろ≫

りょうは、玄関にある置物に目を向けた。

りょう 「なんだこのタヌキの置物。ここに隠してありますよって言ってあるようなもんだぜ」

りょうは地面に直接置いてあるタヌキの置物を持ち上げた。

りょう 「・・・」

タヌキの置物を持ち上げるとそこには、『残念!!!』と乱雑な文字で書かれた紙切れがあった。

りょう 「ヤラレタ・・・」

りょうは、自分が最近この辺りをうろついているのがバレているものだと思った。

りょう 「参ったな。これじゃ普通のところにカギはないか・・・」

りょうは玄関から入るのは諦めて窓から入ろうと窓を見ながら庭を歩いていた。

りょう 「あれ、ここの地面なんか不自然だ」

りょうは地下室へ繋がる階段があるところへやってきた。

りょう 「地下室でもあるのかな?・・・あるわけないよな」

りょうは、近くにあった古ぼけた倉庫が少し開いているのに気付いた。

りょう 「なにがあるんだろ」

そっと中を除こうとした、そのときだった。

玄関にミッキーがやってきた。

ミッキーは大きな声で

「はーあ!めんどくせえな、カギするだけに戻ってくるなんて!」

そういってミッキーはすぐさま持っていたカギでカギをかけた。

ミッキー「よしと」

ミッキーは若干動かされてあるタヌキの置物に気がつかず走って行った。

りょう 「なんだそりゃ・・・。」

りょうはトッサに倉庫に身を隠していた。

りょう 「これでしばらく帰ってこないな」

りょうは倉庫から出ようとしたとき倉庫内のあるものに気付いた。

りょう 「なんだ、このスイッチは」

りょうが今いる倉庫は、なんと地下室へ入るためのスイッチがある場所だった。

りょう 「スイッチか、押さない手はないな」

りょうは倉庫にあるスイッチを押してみた。

「ガガガガガガガガ・・・」

外で地下室へ繋がる階段が顔を見せた。

りょう 「外で音がしたな」

りょうは倉庫から外へ出ると地下室へ繋がる階段をみつけた。

りょう 「あはは・・・。どんな家だよここ」

りょうは、嬉しい反面怖さもあった。

りょう 「入ってみるか」

りょうは地下へ続く階段をゆっくり下りた。

りょう 「すごいなあ。本がたくさんある。」

子供が始めて水族館へ行ったときのような気持ちにりょうはなっていた。

りょう 「って、関心してる場合じゃない。なにか見つけないと」

りょうは地下室の奥の方へ歩を進めた。

りょう 「奥にはテーブルとパソコン。英語で書かれた本か。ワインもあるぞ」

りょうは地下室を探索していると。壁際にあった1枚の葉を見つけた。

りょう 「あれれ?地下室に葉?植物は無かったぞ」

りょう 「!!!これもしかして、大麻じゃないか?・・・」

りょうはインターネットで大麻の写真をみたことがあった。

りょう 「間違いない。このとがったような葉は見覚えがある。」

りょうはその葉をそっと右ポケットにしまった。

りょう 「大麻か・・・そういえばちょっとまえ高校生が覚せい剤で捕まったよな」

りょうは覚せい剤と後藤アクがどこかで繋がっているように感じた。

りょう 「これを警察に言えばあいつらは捕まるかもしれない。けどそれじゃだめだ。」

りょうは妹を殺した犯人を殺人の罪で捕まえることが目的だった。

りょう 「でもなにか繋がっているに違いない」

りょうはもう一度地下室を探すことにした。

りょう 「ワインの保存のためか。少し温度が低いな。寒い。」

りょうはそんなことを思いながらパソコンのある部屋へ入っていった。

りょう 「金庫があるな・・・。あやしすぎる」

そう。アクたちがデパートから盗んだ盗品は金庫の中に眠っている。

りょう 「どうしても、これ開けたいな」

その金庫はユージがリサイクルショップで買ってきたものでパスワード4桁を揃えるものだった。

りょう 「4桁のパスワードか」

りょうは0000から9999までの1万通りを順番に入れていくことにした。

りょう 「また時間をみて開けにこよう」

りょうはその日のうちに0000から0300までのパスワードを入れてみた。

りょう 「だめだ」

りょうは地下室に2時間以上いたのでそろそろヤバイかなと思い地下室を後にした。


次の日もりょうはアク達が学校へ行くのを見計らって地下室へ侵入していた。

りょう 「今日は一気に1000までいくぞ」

りょうは、そう意気込むとなれた手つきでパスワードを入力しはじめた。

りょう 「はー。疲れた今日はこのぐらいにして帰るか」

りょうは予定通り1000までパスワードを入力するととっとと外へ出た。

りょう 「あせるな。あとちょっとなんだ」


来る日も来る日もりょうはけんた家の地下室へ侵入した。
学校も連続でサボるとあやしまれるので2日に一回は行っていた。

りょう 「やっと7000までいったか。疲れたな」

ユージはパスワードを8898に設定している。


金庫を開ければもちろん盗品は全て入っている!


・・・




3月。 2月中旬からりょうがけんた家に侵入してから約20日が経った。


3月1日は、三星高校の卒業式だ。


アクもユージもミッキーもりょうも誰もが出席した。

卒業式も終りアク達は家へ帰った。

アク  「ふー。もう3年か、高校は1年がはやいな」

ユージ 「そうだね。そういえば、姫野たちはどうなってるんだろ」

ミッキー「あの二人ならかわいいから絶対成功するよ」

ユージ 「まぁ成功したら東京遊びにいこうか」


実は、アク達の暮しているところは、北海道ではなく沖縄でもなく、

東京と大阪の間。愛知県の静岡よりのとある場所だ。


ユージ 「いいね、東京。人生一度は東京で暮したいな」

ミッキー「そうだねー」

アク  「そうだ!成功したらなんて言ってないで高校卒業したら東京いこう」

ユージ 「お?いいね。のった」

ミッキー「いいけど。親とか説得するの大変そうだよ」

ユージ 「大丈夫だって、けんたの家に2年も暮してるんだし、余裕でしょ」

アク  「東京の大学受かればいいんじゃないかな?」

ミッキー「東大?」

ユージ 「あほか。東大以外にもいろいろあるだろう」

アク  「まぁ、これから3年になるんだし、1年かけて考えよう」


アクは口にはしないが完全犯罪のことを今でも真剣に考えている。
完全犯罪は東京に住んでいたほうがやりやすいと考えていた。

3月上旬。

「カチャ・・・」

りょうが待ち焦がれていた音がやっと鳴った。


りょう 「お。開いたぞ」

りょうはそーっと金庫を開いた。

りょう 「え・・・?」

りょうが目にしたのは予想もしていなかった光景だった。

りょう 「今度は、カギか」

ユージの用意した金庫はもともと1つしかカギが無いものだった。しかし
ユージ ≪万が一盗品が誰かにバレたら俺達終りだからな≫
というユージの考えで金庫の中にもう1つカギをつけていた。
それはもちろんアク達も知っている。
2つ目のカギは100円ショップで買ったもので簡単なものだった。
そうすることによって金庫は二重のカギを開けないと盗品にはたどり着けなくなっている。

りょう 「・・・ここまでするか・・・。絶対あやしい。カギはどこにあるんだろう」

カギはユージが持っている。ユージの財布の小銭入れの中にコインと一緒に混じっている。

りょう 「危ないけどチャンスを見計らって上の屋敷に侵入するしかないか」

その日りょうは仕方なく金庫を後にして自宅へ帰った。

りょう 「春休みが始まる前になんとかしないと」

りょうはあせっていた。

翌日。
高校は3年が卒業したが1年、2年の授業はまだ行われている。

アク達はいつものように学校へ出掛けていった。
りょうはアク達が学校へいくのを確認してけんたの家に入った。
りょう 「どっか窓開いてないかな」

りょうは窓から家の中に侵入することにした。

けんたの家をぐるっと1週してもどこの窓もカギがかかっていて開いていなかった。
そこでりょうはとんでもない行動にでた。

りょう 「めんどくせえ、窓割って入ろ」
あせっていたせいか、りょうはムチャな行動にでた。

「バリン!」

りょうは片手で握れるほどの小石を使って窓のカギの裏部分を割った。

りょう 「よし」
りょうは、なんなく窓を割ってカギを開けた。
りょうは靴跡が残らないように靴を脱いで室内へ侵入した。
りょう 「はやく探して出ないとまずいよな」

けんたの家は広い。

りょうは自分の家の3倍はあろうかという家を探索しはじめた。
りょう 「でっけえ家だなー」

りょうはリビングらしき部屋に入った。

りょう 「あれ?財布がある」

ユージの財布だ。
ユージはこともあろうかカギの入った財布を家へ忘れていってしまったのだ。
りょう 「金か・・・2000円しかないけどもらっとくか」

りょうはふと、小銭を確認した。
りょう 「あれ?!!!なんでカギがあるんだろう???」

一瞬場の空気が止まったように思えた。

りょう 「まさか・・・・これか?・・・・・・・・・」

りょうは、とりあえずそのカギを自分のポケットに入れた。

りょう 「そうだ。今日のうちにやることやらないとまずい」

りょうは窓を割って侵入しているためアク達が帰ってきたら警察に通報されると思っていた。

午前11時40分。

りょうはけんたの地下室へ入りパスワードを開けカギをさした。

「カチャ・・・」
りょう 「・・・開いたぞ」

りょうは、金庫の中に眠っていたデパートの盗品へとたどり着くことができた。


りょう 「これってあれだろ・・・。間違いない」

りょうは、意外と落ち着いていた。

りょう 「あはは。やっぱそうか。そうと決まれば」


りょうは一度家へ帰りあらかじめ用意してあったガソリンを大きなバッグに入れた。

りょう 「やっと、この日がきたか」

何を思ったのか。

りょうはアク達を殺人の罪で捕まえるよりさきにけんたの家を燃やそうと考えた。

捕まってもらうのはあいつらの悲しい顔をみてからだ。

りょうは急いでけんたの家にガソリンを持ち運んだ。

りょう 「あ・・・いけねライター忘れた」
りょうは近くにあるコンビニへ走った行った。


りょうは100円ライターを買ってすぐにけんたの家に戻った。

りょう 「これでいいんだ。これで・・・」

りょうは、けんたの家に再び侵入すると持ってきたガソリンを部屋中にバラ巻いた。

りょう 「クセェ・・・」

豪華な品がガソリンで濡れていく数十万円もするソファーや置物、
100万以上の値打ちのするタンス、本棚。

アク達は気付いていなかったがけんたの家にあるものは高価なものが多い。

どんどんガソリンを床に垂らしながらりょうは右へ左へ動き少しニヤついている。

りょうはけんたの家の二階にもガソリンを巻いた。

りょう 「しかし、広いな」

りょうは持ってきたガソリンが全部無くならないように気をつけていた。

りょう 「よし。あとは地下室だけだな」

そう思ったりょうはガソリンをもって地下室へ侵入しようと外へ出た。

「あんた、そんなところで何してんのよ!?」

けんたの家の前をたまたま通りかかった姫野あきがそう言った。

りょう 「!!!」

りょうは驚いた。今まで生きてきた中でこれほど可愛い人を見たことがなかったからだ。
あきは東京で歌手デビューするためにボイストレーニングやダンスレッスンを毎日やっていた。

あきは持ち前のかわいさといかにも都会の人という雰囲気。大人らしさを兼ね備えていた。


あき  「答えなさいよ。その家私の友人の家なのよ」

りょうはとっさの返事に困った。  が・・・

りょう 「ああ、俺アクの友達なんだ」

あき  「アクの友達?その持っている物はなに?」

りょう 「ああ、これはバイクのガソリンだよ」

あき  「あ、そうなの。大変ねえ。みたところ年下のようだけど」

りょう 「ああ、俺は高1で三星高校の1年なんだ。それでアクと知り合って・・・」

あき  「まあいいわ。私イヌの散歩してる途中だからまたね」

りょう 「あ、はい」

あきと姫野あゆみは春にデビューが決まっている。
そのため最後の春休みということで連休をもらい実家に帰ってきているところだった。

りょう 「やべぇな、人に見られちまった・・・。あんな可愛い子と知り合いかさらにムカツクぜ」

りょうは時間が無いと思い地下室を燃やすのを諦めた。

りょうは急いでリビングに戻り火を放った。

りょう 「アハハハハハッ」

りょうは火が燃え上がっていくのを確認すると黙ってけんたの家を後にした。



りょうがけんたの家を後にしてから5分後。

モクモクモクと白い煙が空に上がっていく。


「おい。あそこ燃えてないか」


近くに住む住人がけんたの家が燃えているのに気付いたのは放火から10分が経過していたときだった。


「はやく消防車呼べ!!!それとけが人がいるかもしれないから救急車もだ!」


火が強くなっていくにつれてけんたの家の周りにも人がどんどん集まってきた。


午後1時。けんた家、全焼。


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警察はすぐに放火だと断定しあやしい人物を調べはじめ、あきの証言ですぐにりょうは捕まった。



りょうは取り調べでこういった。

「俺はあいつらに妹を殺された。
家族が死ぬってことはとても耐えられないことでどうしても許すことができなかった。
だから復讐した。初めは殺すつもりだった。
だけど、あいつらを殺すとあいつらの親が俺と同じ気持ちになるからそれはやめておいた。

そう。あの家には地下室があってそこにデパートの盗品は全て隠してあるんだ。調べてくれよ。」



りょうの発言で金田一(警察)と工藤(警察)は地下室を調べたが盗品はすでに無くなっていた。



けんた家全焼の翌日。 青空公園。

アク  「あー、最悪だよ。盗品持ってきたか?」

ミッキー「一応盗品はこのバックの中にあるけど」

アク達は夜中のうちに地下室へ入り盗品をそーっと持ち出していた。


ユージ 「これ(盗品)どうするよ?」

アク  「とりあえず俺の部屋に置いとくしかないな」

ミッキー「そういえばアクの家って行ったことないね」

ユージ 「そういえば俺も行ったことないなあ」

アク  「俺ん家来る?」

ユージ 「そうだな。このバックもなんかあやしいし、行くか」

アク  「俺の部屋まだあるかな・・・」


青空公園からアクの家へ歩いている途中。

ユージ 「アクの家って誰か入ったことあるの?」

アク  「んー、友達で最後に入った人はあきかな」

ミッキー「あんあん」

アク  「そう、あんあん・・・、あほか」

ユージ 「アクがノリツッコミか、珍しいなあ」

アク  「ちょっとのってみただけだよ」

ミッキー「でもいいな。俺も姫ともっと遊びたかったよ」


3人はアクの家へ向かうため道を曲がると

姫野あき「あ、アク達なにしてんの」

ミッキー「!!!」

姫野あゆみ 「あ、久しぶりー」



3人の目の前には東京から実家へ一時戻ってきた二人がいた。

アク  「あれ、二人こそなにしてんの」

あき  「え、どうみても犬の散歩でしょ」

アク  「あ!犬いた(笑)」

ミッキー ≪やっべー、前より全然レベルあがってるよ、二人とも≫


ミッキーは、二人の見違えるほどの成長に驚いていた。


5分ほど立ち話をしていると・・・

あゆみ 「あーそうだ!せっかく会ったんだし遊びに行こうよ」

あき  「犬はーどうすんの?」

あゆみ 「それは、家に戻せばいいじゃない」

あき  「ああ。そうか」

ユージ 「俺達もこの荷物置きにいかないといけないし」

あゆみ 「その荷物の中身なに〜?」

ミッキー「夢と希望がいっぱいつまってるんだー」

アク  「・・・」

あゆみ 「あははー。ミッキーは相変わらずだねぇ」

ユージ 「じゃあさ、一回別れてからまた青空公園に集合しようよ」

ミッキー「いいねー」

あき  「わかった」


そんなこんなで一度二人と別れた。

アク  「俺一言も話してないけど。まあいいか」

ミッキー「あの二人に誘われて断るやついないってー」

ユージ 「まあね」

アク  「元カノ・・・。きまづい」

ユージ 「相手はそんな雰囲気だしてなかったぞ」

ミッキー「別にあきのこと嫌いってわけじゃないんでしょ?」

アク  「まあね。」

ミッキー「じゃあまた寄り戻せばいいんじゃないの。かわいいし」

アク  「確かに可愛くなったけどねえ」

ユージ 「お!?戻すのか」

アク  「俺達も東京引っ越すとしたら使えるからな。金持ってそうだし」

ユージ 「げげっ。そんな発言するとは思わなかった(汗」

ミッキー「まあまあ、とりあえず荷物置きにいこうよ」



アクの家についた。

アク  「荷物貸して、置いてくるから」

そういうとアクは自分の部屋へ荷物を持っていった。

ユージ 「ここがアクの家か」

アクの家は一軒家で庭は広い。愛知の田舎では一般的な家だ。
アクが戻ってきた。
アク  「よし、行こう」

ユージ 「行こう」



3人は青空公園へと向かった。

青空公園へ着くとすでに二人はいた。
あき  「遅いよー」
ミッキー「ごめん、ごめん」

あゆみ 「よし!いこっかー」

10分ほど歩いて大通りへとでるとあゆみはなれた感じでタクシーを止めた。

タクシー運転手 「おお、アクじゃねえか、久しぶりだな」

ミッキー    「あ!いつものおっさん」

あゆみ    「え?いつもの?」

ユージ    「俺達たまにタクシー使って学校行ってるから・・・」

あき     「偶然って重なるんだね」

あゆみ    「重なるって?」

あき     「ほら、私達がアク達と会ったのも偶然じゃない?」

あゆみ    「ああそういうことね」


タクシー運転手はいらないことをベラベラ話し街へアク達を運んだ。

街についた。アク達はゲームセンターやカラオケに行き普通に遊んだ。


カラオケで遊んでいると

あき   「アクーちょっと外きて」

アク   「どうした?・・・」

あき   「いいからきて」

そういってあきはアクを呼び出し外へ出て行った。

アク   「なんだろ」

アクは外へ出て行った。


ミッキー 「おや、また恋が動き出す?」

あゆみ  「だといいね」


アクが部屋の外へでると自動販売機の置いてあるロビーにあきがいた。

あき   「ちょっと外歩こう」

アク   「ああ」

店の外へ出て駅の方へ歩き出す二人。

アク   「駅にいくの?」

あき   「ちゃんと戻ってくるよ」

アク   「そっか・・・」

しばらく歩きあきが口を開いた。

あき   「私たち デビュー決まったんだ」

アク   「あぁ。おめでとう」

あき   「不思議だよね、昔は保母さんになりたいなんて言ってたのに」

アク   「そうだね。言ってた、言ってた」

あき   「でもね、勉強はしてるんだよ」

アク   「ああ、アイドルなんて30過ぎたら終りだしね」

あき   「そうだよね。そのまえに売れるかどうかもわからないし」

アク   「俺は・・・売れると思うよ」

あき   「え?なんで?」

アク   「だって前より全然可愛くなってるし、歌もすごく上手いから」

あき   「ありがとー。アクにそう言ってもらえるとすごく嬉しいよ」


アク   「東京かー。いいなー」

あき   「え?もしかしてアクも東京住みたい?」

アク   「あーうん。」

あき   「じゃあ来たら? 楽しいよ」

アク   「行ってもやることないしさ。まだ高2だし」

あき   「そうだよね。まだ1年あるんだったね。変なこと言ってゴメン」

アク   「いやいや、誤らなくても。それに高校卒業したら東京に行くつもりだったんだ」

あき   「へー。私を追いかけに?」

アク   「なんでそうなるんだよ(笑)まだ俺のこと好きなの?」

アクは冗談混じりに聞いてみた。

あき   「・・・うん。そんな簡単に忘れられないよ」

アク   「そっか」

あき   「アクはもう私のこと忘れた?」

アク   「いや、なんか寝る前とかたまーになにしてんだろうって思ってるよ」

あき   「たまーにか・・・」

あきは少しテンションが下がった。

アク   「あーえっと。毎日心配してたって」

あき   「いまさら、おそい(笑」


アク達は街を一周しながらさらにいろいろなことを話した。

そして店を出てから1時間後また店に戻ってきた。

アク   「あいつらまだちゃんといるのかな?」

あき   「いるでしょ」

「ガチャ」 部屋に入った。

ミッキー 「おかえりー」

ユージ  「おー。戻ってきたかーそのままホテルにでも行ったかと思ったよ」
あゆみ  「あははー」
あき   「そんなことしませんよー」
アク   「あはは」
ユージ  「そろそろ帰ろうか。もう夜10時だ」


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