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完全犯罪 第2部 6ページ目

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ユージ   ≪どうしよう。とりあえず、乗客全員に知らせるんだ≫

ユージはなぜか正義感で溢れていた。

ユージが後方にいるアクに知らせるために席を立った。

飛行機が少し揺れた。

ユージ  「あぶねーな・・・ってまさか機長が」

不安になりながらもユージはアクのところまで近づいていった。


ユージ 「アク起きろ。大変だ」

アク  「ん?・・ん?ついた?」

ユージ 「そうじゃなくて、ハイジャックだよ」

アク  「ん?ハイジャックするの?落ち着けよ」

ユージ 「違うよ。されたんだよ。いいから起きろ」


アクの天然が出ながらもユージはアクを起こした。



ユージの声でアクの周りにいた客も気付いてきたようだ。

アク  「ちくしょ。捕まえるしかないな」

ユージ 「相手はゴツイ黒人だ。包丁も持ってると思う」

アク  「なんで荷物検査の時引っかからないんだよ。そんな日本が怖いよ」

ユージ 「まーまー。とりあえずそろそろハイジャック犯が何か言ってくるはずだ」


すると・・・アナウンスが流れた。

スチュワーデス 「ハ・・・ハ・・・ハィ・・・ハイジ・・・ジャックされました。」


ミッキー  「ん? ハイジ?」

ミッキーが目を覚ました。

スチュワーデスの声は明らかに震えている。

ミッキーは、目覚めた。

スチュワーデス  「犯人の目的は、テロです。このままアメリカのホワイトハウスへ突っ込むと言っています」


アク ユージ 「はぁ???」


ミッキー   「おー。アメリカ」

乗客はざわつく。



数分後、犯人はスチュワーデスを人質にし客席の方へやってきた。


スチュワーデスは、犯人の言葉を通訳をする。

スチュワーデス 「みなさん、このガムテームで目と口をふさいでください」

あらかじめ犯人が用意していた大量のガムテームが乗客へ配られる。


犯人がガムテームを配りに後方へ向かった瞬間、前方に座っていた男が犯人を後ろから抱きついた。


犯人は、両手を振り回し暴れる。

男  「おい、誰か手伝え。押さえつけろ。ハヤク!!!」

その声に反応して周りにいた乗客が犯人を押さえつける。


「ワアアアアアアー」


あっという間に犯人は捕まった。そのとき。


アク   「・・・ちょっとみろよ、前」

ユージ  「な・・・なにィ・・・!!!」


犯人の仲間であろう4人がマシンガンらしきものを持っている。

顔は目以外、黒い包帯のようなもので隠している。

「そいつを放せ」


犯人を押させつけていた乗客は言うことを聞くしかなかった。

明らかにマシンガンを持った4人はプロだ。アクはそう思った。

乗客から放されると今まで押させていた男をグーで殴りつけた。

「よく聞け。今からハワイへ行く。と、いうか向かっている」

ミッキー ≪ワ・・・・ワイハー!!!≫

「そこで、燃料を入れてホワイトハウスだ。お前たちはハワイで降ろす」


日本語の話せる犯人がそう言った。

スチュワーデスはすぐ英語で外人の乗客に伝えた。


ユージ ≪降ろしてくれんのかこいつら・・・≫

ユージは不安だった。





30分後。

乗客は目隠しをされ両手を後ろで縛られて座っている。
アク達の同様だ。
通路には、爆弾がいくつも仕掛けられているらしい。

目で確認したわけではない。犯人がそう言った。




アクとユージとミッキーは3人隣の席になった。

アク   「もうエジプトどころじゃないな・・・」

ユージ  「なんか悔しい・・・」

ミッキーは寝ていた・・・。


それからしばらく経った。

飛行機がハワイに着いた。

ハイジャックされていることはもう広まっていた。

すぐ交渉が始まりとりあえず女と子供は降ろすことを条件に燃料を補給する。


犯人   「着いたぞ。女と子供は降りろ」

ユージ  ≪・・・。いやいや、俺等は?≫


あっという間に乗客が半分ほどになった。残ったのは男ばかり。

アク   「こんな形でハワイに来たくなかったな」

素直な感想だった。

ユージ  「・・・あれ?・・・ミッキーがいない!!!」

アク   「もしかして、あいつ女と混じって外へ出たんじゃないか」

ユージ  「・・・あいつ女装の経験あるしな(笑)」

そんなことを言っていると 犯人がダンボールを持ってやってきた。

犯人   「おまえらに弁当だ。黙って食え。動くなよ。動くと爆弾が爆発するぞ」

犯人はそう言うとダンボールを床に置いて乗客室から去った。


ミッキー 「俺ならここにいるよ」

ミッキーが床に置いてあったはずの爆弾を手に持ってこっちにきた。


ユージ  「おい。それって爆弾だろ?」

ミッキー 「うん。」

アク   「うんって・・・それ爆発しねーのか?」

ミッキー 「大丈夫みたいだよ。俺持ってるし ヒヒヒ」

ユージ  「ヒヒヒってなんだよ」

女性と子供と年寄りとの交換で飛行機に燃料が入れられている。


ミッキー 「ねえ。はやく脱出しないと本当にヤバイと思うよ」

ユージ  「今のお前の方がやばいけどな。爆弾持ってるし」

アク   「もしかして、その爆弾であいつらおどかすの?」

ミッキー 「ウン!!!」



ユージ  ≪なんでこいつ元気なんだよ・・・≫

ミッキー 「もう俺達がやるしかないって。」

アク   「そうだな・・・このまま離陸するとマジでやばそうだし」

ユージ  「でも、どうするんだよ」

ミッキー 「んー・・・とりあえず弁当食べよう」

アク   「もうめんどくせーから爆弾投げちゃおうか。壊せば飛べないでしょ」


ユージ  「それ俺達も死ぬよ。   たぶん・・・冷静になろう」

ミッキー 「助けを待つしかないのかなー」

そこへ若い男がアク達の元へやってきた。


男    「ねぇねぇ、君、その手に持ってる爆弾見せてくれないか」

ミッキー 「これっすか?いいですけど」

男    「あー俺これと似たようなもの作ったことある」

アク   「すいません。名前は?」

男    「あ・俺はダイスケ。大学で化学を勉強してるんだ」

ユージ  「なるほど・・・」

ダイスケ 「これをこうやってと」

アク   ≪器用な人だなー≫

ダイスケ 「こうやっておけば爆発することはない。脅しにいこうか」

ミッキー 「おれあと2つ爆弾見つけたんですけど」

ダイスケ 「ええ・・・持ってきて」

以外に機内は自由に動くことができた。

ハイジャック犯は、別の部屋にいて監視しているわけではなかった。

ミッキー 「はい。これです」

ダイスケ 「同じタイプのやつか」

ダイスケはすぐ爆弾を爆破できないように工夫した。


ダイスケ 「これでよしと。あいつらに一泡ふやしてやろうぜ」

ミッキー 「おーう」


アク達4人以外の乗客は皆イスに座って助けを待っているようだった。


ダイスケ 「俺達は死ぬ覚悟ってことを相手に知らせるんだ。そうするしか方法はない」

アク   「ダイスケさんは、英語話せるんですか?」

ダイスケ 「できねー・・・」

ユージ  「なんとかなるって、行こう」




アク達は犯人と交渉するために前方のコクピットへ向かった。


乗客A  「おいおいおい。あいつら何する気だ」

乗客B  「やばいぞ。誰か止めるんだ」

乗客C  「いいって行かせてやれ」

乗客A  「巻き添えはごめんだ」

乗客C  「このままだとどっちにしろ死ぬぞ。行かせてやれ」


乗客たちはアク達の行動を見ていろいろな意見を交わすが実際に引き止めようとするものはいなかった。


 「ドン!ドン!ドン!」

ドアにロックがかかってきて客室からは開かない。

アク  「誰か気づけよ」

ダイスケ 「もう一回叩いてみるか」

「ドン!ドン!ドン!」

ドアが開いた。
犯人   「うっせーなんだ?飯ならもうないぞ・・・!!!」

犯人はアク達が爆弾を持っている事に気付いた。

犯人   「どういうつもりだそれ。死ぬ気か?」

ダイスケ 「どうせこのままでも死ぬんだろ?だったらここで死ぬ」

ユージ  「俺達をこの飛行機から降ろさないとここで爆発させる」

ミッキー 「俺達は本気だ」

アク   「そういうことだ。どうするんだ。俺達は死ぬ気満々だぞ」


犯人は明らかに動揺しだした。

犯人   「おい。ちゃんとお前が見張ってなかったからこういうことになるんだろうが」

犯人   「てめぇ。俺のせいにする気か」


ダイスケ ≪仲間割れか・・・こいつらあほか?・・・≫

ミッキー 「おいしょっと」

ドアが少し開いていたのでその隙間からミッキーはマシンガンを奪った。

ミッキー 「もーらい」

アク   「おおお。よくやったミッキー」

ダイスケ 「よし、もう一押しだ」


犯人   「バカヤロー。何してんだよ」

犯人   「てめーがちゃんと持ってないからわるんだろうが」


ダイスケ 「どうするんだよ。降ろすのか降ろさないのか」

ミッキーは犯人たちにマジンガンの銃口を向けている。

犯人   「チクショー。ちょっと待ってろ」

そういうと犯人はアク達の前から消えた。

ダイスケ 「なにをする気だ・・・」

約1分後。

犯人   「リーダーに話をつけてきた」

勇敢なミッキー 「で、どうするんだよ」

犯人   「お前たちだけ・・・降ろす。俺達の目的は邪魔させん」


ダイスケ  「他の乗客は殺すつもりか?」

犯人   「ああ」

犯人は当然とした顔で言った。



















20分後。

アナウンサー  「あっ・・・今、飛行機から4人の人影が見えます。開放されたのでしょうか」

アク達4人は飛行機から降りてきた。


アク    「本当にこれでよかったのか?」

ユージ   「仕方ねーよ。仕方ねー」

ミッキー  「俺、マシンガンは客席に置いてきたから」

ダイスケ  「自分の身は自分で守れってことかな」

アク    「まぁ、おびえて何もできないやつ嫌いだし。いっか」



アク達は犯人の言うままに開放され他の乗客達はいまだ飛行機に乗っている。




アク達がハワイの空港へ入ると報道陣たちが待っていた。

リポーター 「怖かった?」

「犯人の目的は? 」

「犯人の数は?」

「他の乗客は?」

「なんで貴方たちだけ開放されたの?」

「中はどうなっているの?」




ダイスケ「他の人たちがどうなっているかはわからない。俺達だけ開放された」



リポーター達の質問はすべてダイスケに任せた。
アク達は、怖かった。知らない。わからないと適当に言いその場をしのいだ。


4時間後 ハワイのホテル。


ユージ 「あの飛行機 あのまま飛んで行っちまったらしいな」

アク  「誰かが助けてくれるとか勘違いしてるんじゃねーのかな」

ミッキー「ちょっと可哀想だけど、仕方ないか」


ダイスケ「お前たちなんか団結力あるよな。友達とかそういうレベルじゃない」

アク  「俺達一緒に暮してるんで」

ダイスケ「へー。たくましいねー」




それから数時間後。あの飛行機はアメリカに到着するまえに太平洋に落ちた。

燃料切れなのか、乗客のだれかが暴れたのか、理由はわからない。

犯人たちはなぜか持っていた拳銃で自殺をし乗客達はたまたまとおりかかった貨物船に助けられた。










翌日、朝。

ダイスケは、急用が入ったと言ってアク達の前から姿を消した。


アク   「これからどうしようか?あと一人30万もあるよ?」

ユージ  「ハワイ旅行になったねー(笑」


ミッキー 「海であそぼーかー」


アク   「今からエジプトに行くって意味ないしなー」

ユージ  「海、決定〜」

ミッキー 「わぁい、わぁい」




それから4日間アク達はハワイを満喫し日本へ帰った。



アク   「ハー。またいつもの日常だよ。つまんねーなー」

ユージ  「あ!そういえばよしきに100万返さないと・・・」

アク ミッキー 「・・・そうだった」


アク   「・・・またネットで稼ぐか・・・」

ユージ ミッキー 「またか・・・」






ユージとミッキーはまたよしきの店でバイトを始めた。


ある日。

アク  「なんだこのサイト?一緒に犯罪しませんか? 仲間募集???」


ユージ 「どれどれー?」

ミッキー「ん?どうしたの?」

ユージ 「なんだこれ・・・、成功報酬200万!?」


アク  「面白そうだね」


ミッキー「でも、あやしくない?」

ユージ 「200万も渡せるってことはそうとうヤバイな」

アク  「確かになー、失敗したら死ぬかもしれんね」

アクはそのサイトを詳しく見てみた。


アク  「詳しい場所は書いてないけど目的は銀行強盗だ」

ユージ 「強盗かぁ・・・」

ミッキー「いつやるの?」

アク  「仲間が集まり次第だってさ」

ミッキー「やっちゃうの?・・・俺ら・・・」

ユージ 「いや、絶対ダメだ。危険過ぎる」

アク  「そうだな。ちょっと様子見だ」


アクは毎晩そのサイトにアクセスしては変わったことがないか見ていた。


3週間後。 9月中旬。 けんた家。

ユージ 「アクー。なんかあのサイト変わったことあった?」

アク  「今見てみるよ」

ユージ 「あれ、こんな掲示板あったっけ?」

アク  「あれれ?見てみよ」

ミッキー「どうしたのー?」

そのサイトの掲示板には、犯罪についての書き込みが多くあった。


アク  「なんだこれ」

ユージ 「あれ10月1日。強盗決行ってあるけど?」

アク  「あれ、仲間集まったのかな(笑)」

ミッキー「これさ、アクセス数結構あるから警察も見てるって」

ユージ 「それをあえて狙ってるかもしれないね」

ミッキー「どういうこと?」

アク  「なるほど」

ユージ 「これ仲間が何人いるかわからないよ。だからいろんなとこで同時にやればいい」

アク  「これ考えたね、警官よりこっちの強盗犯の人数の方が多かったりして」

ミッキー「ネットで募集かあ。ある意味IT革命だね」

ユージ 「なんだよそれミッキー。意味わかんねえよ」




そして10月1日。 日本中に衝撃が走った。



日本中の銀行に全く同じ服装をした強盗犯が出没! 

服装は全身黒。マスクだけが白い。それぞれ小型の拳銃を持っていた。

10月1日。正午 


「動くな金をだせ」


日本中のほぼすべての銀行でこのセリフが言われた。

それぞれ強盗犯は4人。

車に乗っている者1人。金を奪う者1人。周囲を気にしている者2人。


金を奪うとプラスチック爆弾を投げ逃走。

事態は最悪。使われた車は全て盗難車。

全国で死者200名以上。ケガ人500名以上。


奪われた金。10億円以上。被害総額30億円以上。


警察は人手不足。日本中が大混乱!


この事件は後に101(イチゼロイチ)事件と呼ばれるようになる。



その101事件のリーダーの名は・・・カネイチ(22歳)。

副リーダー・・・ダイスケ(22歳)。


そうあのハイジャックでアク達が一緒だったダイスケだ。

カネイチのマンション。場所、東京。

カネイチ  「アハハハハハハ。ダイスケ大成功だ」

ダイスケ  「ハハハハ」

カネイチ  「楽勝だったなー」




10月1日。 午後8時。けんた家。

ユージ  「おいー。アクー、ミッキー。テレビ見てみろよー」

アク   「ん?・・・」

アクはテレビを見た。

アク   「?!  なんだこれ?まさか???」

ユージ  「たぶんそうだよ。あのネットのやつだ」

ミッキー 「うっひょー。すげぇーや」

アナウンサー 「今日、正午過ぎ 各地で銀行強盗がありました。被害は・・・・・・」

ユージ  「すげーなー」


日本中が大混乱。
「とうとう本格的なテロが来た」と言う人も多かった。






カネイチのやったことは簡単なことだった。
ネットで仲間を募集し銀行強盗で成功した金は全てその人のもの。

カネイチの目的は警察よりも犯人を増やすことだった。

仲間になった人は会社をリストラされた人や自殺をしようとしていた人が大半だった。

ダイスケはプラスチック爆弾を大量に作り仲間に渡して大都市のコインロッカーを使ってネットの仲間に渡した。

盗難車は主犯のカネイチとダイスケを除く14人で奪ったものを各地域の仲間に配った。
メールと電話があれば実に容易いことだった。

準備期間1年。
ハイジャックでアク達と知り合ったときにはすでに準備は整っていた。
ダイスケは万が一にも捕まったときのために最後の旅行に行こうとしていたところだった。


主犯のカネイチとダイスケ、その他にメンバーは14人。

ネットで見つけた仲間は200人以上。

カネイチとダイスケ以外のメンバーはネットで見つけた仲間との連絡を各地域に分けてとっていた。


当初、ネットで成功報酬200万としていたのだが仲間が増えることによってその金額はどんどん上がっていった。
その結果。自分で獲った分は全て自分の物ということになった。

4人でやった場合は4で割る。そういう単純なものだった。


カネイチ  「俺達は6000万かみんなはどうなったんだろう」

ダイスケ  「被害総額10億ってことは結構みんなやったんじゃないか」

カネイチ  「メンバーには3000万しか獲れなかったって言っとくか」

ダイスケ  「ハハハハハ」


リーダーのカネイチでもどんなやつが仲間になっているか全員は分からない。

逆にいえば、ネットで仲間になったメンバーが捕まったとしてもカネイチが捕まることはない。

そこらへんもカネイチは計算していた。



アク    「しかしすげーなー」

ユージ   「すぐそこの青空銀行もやられたらしいよ」

ミッキー  「おれあそこに去年のお年玉預けてあるのにー・・・。2万円だけどね」

アク    「あっそ・・・」


それから2週間。

各地域で銀行強盗をやった人が捕まりはじめた。

「主犯は誰か知らない。うまい話に乗っただけだ」

大概捕まった人間はこういうセリフをはく。

全てカネイチの計算通りだ。


カネイチやダイスケは捕まることはなかった。

そしてダイスケの作ったホームページは消去された。







それから数ヶ月が経った。


アク  「ハー・・・暇だなー。何か起きないかなー」

アクはまた平凡な日常に飽き飽きしていた。

ユージとミッキーはよしきに100万を返し満喫で新たにバイトを始めていた。

アク  「ハー。満喫でも行くか」


アクは、一人でユージとミッキーのいる満喫へ向かった。 

アク  「マンガ読んでダーツでもして最後にネットでもするか・・・無料(ただ)で」

ユージとミッキーは店長の目を盗んでアクや知り合いを無料で遊ばせていた。

アク  「もう2月か、俺達もそろそろ3年だなー」


ボーっとしてバイクを走らせているとユージ達のバイト先である満喫へ着いた。

アク  「しかし面白い名前だなーこの店。」

『ブラックブルーフ(本店)』 これがユージとミッキーのバイト先の満喫の名前だ。

本店以外に東店と西店がある。

アク  「儲かってんのかなー。北店の建設も進んでるって言ってたし」

アクは最近さんざん無料で遊んでいたので売上が落ちてないかと心配だった。

ユージ 「おー。アク、来たかー」
カウンターのレジをしていたユージが話し掛けてきた。
アク  「今日も店長いないの?」

ユージ 「うん。スロット行ってるらしいー」

アク  「どんな店長だよ(笑)」

ユージ 「本当だよ」


料金は後払いなのでとりあえずマンガを読むことにして個室へ向かった。

ミッキー「案内しましょうか?」

アク  「大丈夫です・・・ってお前ミッキーかよ、気持ち悪いから敬語やめろ」

ミッキー「かしこまりました」

アク  「・・・」

ミッキーは最近敬語にはまっているらしい。


アクが一人でマンガを読んでいるとカウンターのほうが何やら騒がしくなってきた。
アクはカウンターのほうが気になって近づいた。

ミッキー 「お客さま困ります」

男A   「うるっせーよ。ダーツやらせろよ」

ミッキー 「今、満員でできません」

男B   「だったら開けろ」


不良っぽい男2人がカウンターの前で店員に向かって怒鳴り声を上げている。

ユージ  「もうしばらくお待ちください。もうすぐ開きますから」

男A   「だから、いつ開くんだよ」

男Aはユージの胸倉(むなぐら)をつかみだした。

ユージ  「やめてくださいよ」


そんなとき店の前に高級外車が1台止まった。
ミッキー 「あ!店長だ」

男A   「店長呼んでこいや!!!」

ミッキーはすぐに店長の車まで駆け寄った。

ユージ  ≪店長みたらこいつ等・・・びびるぞ≫
すると明らかに不機嫌そうな店長がミッキーと共に店内に入ってきた。
店長  「誰ですか?大声だしているのは」

男Aは見た目とは違った店長の冷静な態度に驚いた。

店長   「誰だって聞いてんだよ!!!答えろ!」

男B   「すいません・・・」

今まで大声で叫んでいた男Bが小さな声であやまるとすぐに店から出て行った。

ユージ  ≪さすが店長≫



外では、

男B   「あの店長、どっかで見たことあると思ったんだ。あれ ヤクザだ」
男A   「えええ?」
男B   「とにかく俺は、あの人が俺の知り合いのヤクザと話してるの見たことあるから」
男A   「危なかったな・・・。でもなんで、ヤクザが店長してんだ?」
男B   「知らねぇよ・・・、儲かるからじゃねぇのか」


店内では、

店長   「アー忙しいな、ちょっと事務で会計してくるか」

3歩ほど歩いて店長はアク達の方へ振り返ると

店長   「あ?言ってなかったっけ?俺、店長兼社長だからね。社長って呼んでね」

ユージ  「・・・」

そういうと店長は事務へ行った。

アク   「社長だったんだね?」
ユージ  「らしいね・・・」


その日、それから数時間が経ち深夜になった、アクは家へ帰った。

ユージはバイトの先輩であるケイゴ(22)と話していた。

ケイゴ  「ユージって彼女いねーの?」
ユージ  「いませんよー」
ケイゴ  「紹介してやろっかー? 性格悪いのしかいねぇけど」
ユージ  「やめときまーす」

ケイゴ  「じゃー俺に高校生紹介してくれよ?」
ユージ  「えええ・・・それが狙いですか?(笑」
ケイゴ  「アハハハハー」

ユージ  「そういえば、ここの店長って社長だったんですね?」
ケイゴ  「あーうん。俺も最近知ったんだけどそうらしいぞ」

ユージ  「そういえば、ケイゴ君って友達とか全部無料で遊ばせてますよねー?」
ケイゴ  「うんー。もうすぐここやめるし、どうでもいいから」
ユージ  「えーやめちゃうんですか?」
ケイゴ  「うん。おれ1つのこと長続きしないんだよなあ」
ユージ  「変な理由ですね」

ケイゴ  「あははは」

ケイゴは元不良だ。
中卒で土木の仕事をしていたがそれもやめ、今はフリーター生活をしている。


ケイゴ  「おれちょっと家かえるからやってて」

深夜になると店は暇になるのでレジは一人で十分だった。

ユージ  「あーはい。すぐ帰ってきてくださいね」
ケイゴ  「ああ」


ケイゴは行ってしまった。

ユージ  ≪まいったなあ。俺もサボりてぇけど、先輩には逆らえないからなあ≫

ミッキーはバイトの女の子と仲良く話している。


そんなときだった。

2階から怒鳴り声を上げて社長が降りてきた。

社長   「コラアア。誰だー客を通しているのは、全然計算が合わないぞ!!!」

ミッキー 「!!!?」

ユージ  ≪え?待て待て・・・証拠はないハズだ。・・・あせるな≫

社長がカウンターの奥にある事務室から出てきた。

社長   「お前かぁ?客通しているのは?」

社長はユージに向かってそう言った。かなり疑っているようだ。

ユージ  「俺はそんなことしてませんけど?どのぐらい合わないんですか?」

なにが起こったのかと近くにいたミッキーもやってきた。

社長   「んーざっと、180万ってとこか」

ユージ  ≪あれ?俺達そこまで多くやってないぞ・・・≫

社長は女性店員やミッキーにも聞いてみたが誰も自白しようとはしない。
実際には女性店員を含めバイトの人達全員が客を通した経験がある。

社長   「あーうぜぇ・・・とりあえずお前とお前はこっちこい」

ユージとミッキーは事務室へ無理矢理押し込まれた。

ミッキー 「イテテ」

ユージ  「俺達何もしてませんよ」


事務へ入るとありえない光景がユージ達の目に写った。
そこには小型テレビが6台設置されている。

ユージ  ≪・・・あれ監視カメラは全部で5台のハズだったが・・・≫

社長 「さっき表では客がいたから手荒なマネが出来なかったが・・・お前たち覚悟はしてるよな?」

ユージはそこで全てを悟った。

ユージ ≪店員を監視する隠しカメラがカウンターのそばに設置してあるんだ・・・」

ユージの思ったことは正しかった。
6台ある小型テレビの内1台はずっとカウンターのレジ付近を写している。

ユージ ≪やっべぇ・・・≫


社長  「お前たち、大人をなめんな!!!!」

社長は怒鳴り声でそういうとユージの顔をグーで殴った!

ユージは口から血が出た。

ユージ  「いてっ!!!」

ミッキー 「・・・」



二人は事務室で正座をさせられた。

社長 「お前たちこれ犯罪だわかるよな?学校にバレたら退学だぞ。」

ユージ 「・・・」

社長 「この映像さえあれば誰だって信じる。どうする?お前たちに選択肢を与える」

1、 親と学校にバラされ学校を退学し、さらに警察へ行く。

2、 一人100万払ってチャラにする。


社長 「選べ」

ユージ「ちょっと時間下さい」

社長 「そうだな。1時間やるよ。考えろ。」

社長は人出が足りなくなった店で出て行った。

ユージ 「ミッキー・・・どうする?」

ミッキー「・・・」




そのときだった。
ユージにカウンターを任せて一人家に帰ったケイゴが店に帰ってきた。

ケイゴ 「ねぇ、ユージは?」

ケイゴはそばにいた女性店員に聞いた。

女性店員 「あー。さっき社長が怒鳴ってきて二人を事務室へ連れてったよ」

ケイゴ  「やべーな」


そこへ社長がきた。

社長   「オイ、ケイゴ、お前もこっちこい」

ケイゴ  「あー・・・はい?」

ケイゴもユージ達のいる事務室へ入れられた。

社長   「ケイゴ、お前は客を通したりしてないよな?」

ケイゴ  「なんのこと?」

社長   「お前・・・・これみてもまだそんなこと言えるか?」

社長は小型テレビに映るケイゴの姿をケイゴ自身に見せた。

ケイゴ  「これって?・・・」


社長はケイゴの顔をグーで殴った。

社長   「バカヤロウ、どいつもこいつもなめやがって、ちょっと待っとけ!!!」

社長がそう言って部屋を出た。そうしてから15分ほどがたった。

ユージ  「・・・」

社長が帰ってきた。大きな男達。明らかにヤクザ風の怖そうな男を3人連れてきた。

男 「おい。お前たち・・・なめてんのか?他にもやってるやついるだろ。全部言えや」

確かに他にも客を通している仲間は知っている。が、言えるはずもない。仲間を売ることになる。

しかし、隠しカメラで全て録画されている! 言わなければさらにえらいことになる!


ユージ  ≪クソ・・・≫








これは全て社長のワナだった。1ヶ月以上前からユージ達の客通しは隠しカメラによって分かっていた。
しかし、知らせずさらにやらせることで奪える金を増やす。というやり方だ。
社長は何年もこういう仕事をしていて客を通すやつは出てくるということは経験上知っていた。

さらに社長はこの方法で今までに10人以上の店員に金を払わせていた。
特に大学生にもなるとひどいときには一人に200万円も払わせることがあった。


そう、社長がよくスロットなどで店を出て行くのは店員に客通しをさせるためでもあった。



社長はわざとらしく小型テレビで録画されているカウンターの映像を再生しはじめた。

社長  「お前たちが言わないなら俺が調べるだけだ、全く時間の無駄はイヤなのに!」

社長はどいつが客通しをしているのはほとんど把握していた。

が、知らないフリを演じている。


社長  「こいつもしてるなあ・・・。三浦、安田、細木、織田・・・」
そういうと、社長は携帯電話でかたっぱしから電話した。

社長  「もしもし、俺だけど、ちょっと人が足りないから来てくれない?自給は増やすから」

社長は嘘を使って客通しをしている人たちを呼び集めた。


それから1時間が経った。

事務室には店員 11人と社長、ヤクザ3人がいる。


社長 「バカヤロウ、どういつもこいつも!!!なめやがって!!」

それから11人は事務室に監禁された。


午前1時。けんた家。

アク  「あいつら12時までだって言ってたのに、おっせえなー」

アクはなぜかユージ達が心配になり電話を掛けてみた。

「ツーツーツー」

繋がらない。


アク 「おかしいなぁ。ちょっとまたあの店行ってみるか」

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