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完全犯罪 第2部スタート






アク達はけんたの家で生活している。
三星高校入学式。当日。

ユージ 「おーい!そろそろ行かないと遅刻するぞー」
アク  「ミッキー早く着替えろー」
ミッキー「初日遅れたほうが目立つってー!って俺の制服どこだー」
ユージ 「目立つとかいらないんだよー。初日から先生に目を付けられるのは勘弁」
アク  「あと30分しかない・・・。置いてくぞー?」
ミッキー「あーあと1分待ってー」

ユージ 「あー。カワイイ子沢山いるんだろうなぁ」
アク  「かもなー。この家に連れてきて一緒に遊びたいね」
ユージ 「それ最高!(笑)」
ミッキー 「おまたせー。何話してたのー」
ユージ 「お前、遅いから教えないー」

アク  「ってかーもう時間ねぇー」
ユージ 「初日から・・・遅刻か・・・」
ミッキー「そうだ! タクシーでいこう?」
アク  「誰の金で・・・?」

ユージとミッキーの目は明らかにアクの顔を見ていた。

アク  「やっぱ。俺かよ」
ユージ 「初日。タクシー。これきっとみんなビビるぜ?」
アク  「ビビるとかいらない・・・」
ミッキー「金持ちアピールで女子ゲット作戦ですか?」
アク  「彼女いますが・・・」
ユージ 「アピールしてもへんな奴が近づいてくるだけだ」
アク  「でも、遅刻するわけにもいかんし・・・タクシーで行くぞ!」
ミッキー「さすが、大将!」
ユージ 「そもそも、ミッキーが寝坊するからだぞ。ちょっとは反省しろ!」
ミッキー「ごめんなちゃい!」
アク  「やれやれ・・・。」

こうして3人は初日からタクシーで三星高校へ向かった。

車内。
ユージ 「原付きの免許でも取ってバイク買って高校行くか?」
ミッキー「いいね!」
アク  「ただでは、取れんよ?」
ミッキー「あー!!何やっても金かーー!!」
ユージ 「まあ、親に借金したら・・・いいんだが・・・」
ミッキー「家出みたいに出てきちゃったから・・・親には頼みごとできない」
ユージ 「俺も・・・」
アク  「俺も・・・」

タクシーの運転手 「俺も・・・」


アク ユージ ミッキー 「そうですか・・・」



車内では軽く暗くなりながら三星高校へと向かった。


三星高校到着。

アク達は校門の前でタクシーを降りた。
周りの先生、生徒、生徒の親、アク達をチラっと見る。ごく自然な反応。
ミッキーは、周りの人に聞こえる声で、「あー昨日100万拾ったからねー」と、アホなことを言い出した。
アクとユージは仕方なく「そうだね・・・」と言い、足早に校舎の中へ入った。


アク 「ミッキー・・・目立ちたいのはわかるが空気を読め」
ミッキー「はい」
ユージ「素で叱られてやんの」

ミッキー「えっと、まず俺らはどこに行くんだっけ?」
ユージ 「俺ら説明会行ってないからわからんね(笑)」
アク  「まあ、こういうときは、周りの奴等の行くほうへ行けばいいんだって」

アク達は人の流れている方へ歩いた。
お!体育館だ。
アク  「俺達ってクラス決まってんのかな?」
ユージ ミッキー 「さぁ?・・・」
アク  「俺が知らないでお前達が知ってる訳ないか・・・」
ミッキー「さすが兄貴、読みが深い」
アク  「・・・ありがと」

3人がトボトボ体育館へ行く廊下を歩いていると、

謎の女子 「おーい! ユージ君とミッキー?」
かわいい声で後ろから呼ぶ声がした。



アク   ≪かわいい声の割にはたいしたことねぇな≫ 
ユージ  「あ! えーっと・・・」
ミッキー 「お?誰かと思えばゆみか」
ゆみ   「おはよー。説明会来なかったでしょー?」
ミッキー 「あーうん」
アク   「ごめん。誰?同じ中学の知り合い?」
ユージ  「そうそう」
ゆみ   「この人は?」
ユージ  「あー偉川中学の友達のアク」
ゆみ   「へー。どうも」
アク   「あーども」
ゆみ   「って体育館行こうよ」
ユージ  「行こう。・・・あ!そうだ。俺達のクラスどこか知ってる?」
ゆみ   「私は1組だけど」
ミッキー 「そっか」
アク   「まあいーって。体育館行けばなんとかなる」
ゆみ   「どこに座ればいいんだろうね」


4人は体育館へと入った。


アク   「やっぱ高校の体育館は中学のより広いなぁ」
ユージ  「そうだね」

ゆみ   「あ!友達が呼んでるからそっち行くね!また!」
そう言ってゆみは同じ中学を卒業した人達の輪に入っていった。


ユージ  「んー。アクどう思う?」
アク   「何が?」
ユージ  「人だよ」
アク   「んー。俺等よりアホは居なさそうだね」
ユージ  「そうだね」
ミッキー 「まあ、第3希望で入って来たやつと、
第1希望でしかもすれすれで入ったやつとの差はデカイかな」
アク   「まぁまぁ。頭良いからって同じ高校なんだしそこまで差はないと思うよ」
ユージ  「だね」

アク   「あと・・・かわいいコ 少なくない?」
ユージ  「いいとこ気付いた」
ミッキー 「あー!俺の青春が・・・」
アク   「まあ、そのうち化粧もうまくなって綺麗になるさ」
ミッキー 「希望をありがとう」


体育館の隅で話していると、先生が生徒達を整列しだした。
アク   「まぁ。先生の声の届くところまで行くか」

だんだん人が集まり列になっていく。
アク達は何もかもわからないまま列の後方に座らされた。


そして、式は始まった。


ユージ  「なんか すでにクラス決まってるような気がするのは俺だけ?」
アク   「かもなあ」
ミッキー 「まーなんとかなるって」

10分ほど経過した。
アク達は寝ていた。


先生   「あれ?君達3組?」

アク   「ん?・・・あ!」
先生   「あ!って? 何組かわからないの?」
アク   「あー俺達説明会来てなくて」
先生   「そっか、クラスわからないと何も始まらないから体育館の外行こうか」
アク   「あ、はい」
アクは2人を起こしてトボトボと体育館の外へ出て行った。



先生   「君達は、それでも高校生か?」
アク ユージ ミッキー   ≪あー初日から説教か・・・≫

先生   「もっとしっかりしないとダメだぞ!高校は義務教育じゃないんだから!」
アク達はあやまるしかなかった。
先生   「で!名前は?」
アク   「アクです」
先生   「苗字は?」



アク   「後藤です」




先生   「後藤か・・・」


そのとき、遠くの方から声がした。

「後藤先生ーー!こっち来てください!」


先生 「どうしたー? お前等ここで待っとけ」



そういうと後藤先生は校舎の方へ走リ去った。



アク   「苗字、一緒かよ・・・」
ユージ  「っていうか、俺等、放置か・・・」
ミッキー 「どうする?・・・」

アク   「式なんてどうでもいいし・・・ちょっと外にいるか・・・」


3人は途方にくれた。


しばらくして後藤先生が帰ってきた。

後藤先生 「あー悪い悪い」


アク   「いえ・・・」



後藤先生 「お前等の名簿探して手間取った。お前等、大学進学希望か?就職希望か?」



アク   「えっと、決めてないんですけど」

後藤先生 「2年のときの正式に決まるから1年はどっちでもいいんだけどな」

ユージ  「じゃあ、進学で」

後藤先生 「他の二人は?」

アク ミッキー 「進学で・・・」



後藤先生  「進学か・・・。お前等説明会ちゃんと来いよな。」

ミッキー  「すいません」


後藤先生  「式が終わったら詳しく説明するから、式が終わったら職員室に3人共来い!」


アク    「はい」

後藤先生  「じゃあ式に戻れ」



そう言われアク達はさっき座っていた席に戻った。


周りの生徒からは「あの人達、朝タクシーで来た人達だ」という声がアクの耳には聞こえてた。

席に座った瞬間、式は終わった。アク達以外の生徒は教室へ戻っていく。




アク    「あー!タクシーで来たことが裏目に出たなー」

ユージ   「そうだね・・・。まあどうやっても先生に目を付けられたわけだ」

ミッキー  「と、いうか説明会行ってない時点で目が付けられてるな・・・」


3人は、そんなことをいいながら職員室へ向かった。足取りは重い。



後藤先生  「お前等、こっちきて座れ」



会議室に通された。アク達以外誰もいない。



後藤先生  「さてと、まぁ、手短に済ませるぞ」


アク達は久しぶりに緊張していた。


後藤先生  「俺は1年1組の担任の後藤だ。そしてお前等も1組だ」


アク    「3人共?」


後藤先生  「そうだ!で、今もうみんな待ってるからとりあえず行くぞ」



アク達は3人共同じクラスになったことの喜びと、
担任が後藤先生だということで嬉しさと悲しさが半々だった。


1年1組へ着いた。


後藤先生  「お前等後ろから入れ、席は名簿順だ」


アク    「はい」



アク   ≪おー・・・。みんないる。俺達を鋭い目で睨む奴らがいるな・・・≫


ユージ  ≪へー。こいつらと一緒に生活するんだ・・・≫


ミッキー ≪はやく帰ってマガジン読みたいな≫







後藤先生  「えーっと、式でも紹介があったが俺が担任の後藤だ。科目は化学、よろしくな」


1年は校舎の3階なので窓から見える景色は良い、アク達はボーっと窓から外を見ていた。


後藤先生は、一人で話している。こういうときはミッキーがしっかり先生の話を聞いてくれる。
アクとユージはボーっとする。


そして、初めての授業が終わった。



アク達はけんたの家へ帰る。
アク 「あ!・・・帰りもタクシー?」

ユージ「他になんか方法ある?(笑)」


ミッキー 「あ!バスで帰れるかもよ?」


アク  「お。バスか、行ってみようか?」

ユージ  「うん。行こう」

3人はバス停へ向かった。

人が沢山いる。


ユージ 「アクは、同じ中学の知り合い三星高校に来てないの?」

アク  「んー。俺あんま友達いないからなー。いることはいると思うんだけど、誰が来てるかは分からない」

ユージ 「そっかー。AKYM のメンバー三星で探すだろ?」


アク  「あー。そだね!俺にとっては、進学でも就職でもどっちでもいいし。目的は1つ完全犯罪」

ユージ 「俺にとってはじゃなくて、俺達にとってはでしょ(笑)」

アク  「あー悪い悪い(笑)」



ゆみ  「完全犯罪? なにそれ?」

たまたまアク達の後ろにいたゆみに今の会話を聞かれてしまった。

アク  ≪今日はとことん、ついてないな・・・≫


ユージ 「あ?完全犯罪?ああー。それはね」


ゆみ  「うん。何?」

ユージ 「マンガの話」

ゆみ  「なんだーマンガかー」

アク  ≪とっさに、マンガと言えるユージは流石だな≫







ゆみ   「ふーん。私も読もうかなー?どこに売ってんの?」

アク   ≪こいつ・・・まだ、疑ってるな・・・≫

ユージ  「ンー、あれどこだっけー?ミッキー?」



ミッキー 「!!! え?(笑)えっとー・・・秘密♪」


ゆみ   「えー。まーいいやー。そんなの読んでる暇ないしー」


ゆみの目は、完全にアク達を疑っていた。


ゆみ   「私たち入試のテスト一緒のクラスだったの知ってる?」


ミッキー 「え?いたの?」


ゆみ   「まさかーユージ君と、ミッキーが三星受かるなんて思ってもなかったよ」


ユージ  「あはは・・・。確かに 俺は奇跡かもしれん・・・」


ゆみ   「そういえば、何組になった?」


ミッキー 「俺達 3人共 1組」


ゆみ   「えー?進学するのー?」


ミッキー 「わからん」


ゆみ   「あ?一組って後藤先生じゃない?」


ミッキー 「そうだよ」

ゆみ   「いーなー。あの先生、カッコイイし、面白そう」

ユージ  「そうかな・・・」


そのとき、後ろから赤いスポーツカーが騒音を立てて走ってきた。


アク   「うるせーなー」

ミッキー 「あれ?乗ってるの後藤先生じゃない?」

アク   「ええ・・・本当だ!」


ゆみ   「おっしゃれー」


ユージ  「先生が、騒音立てて赤いスポーツカー???しかも、俺達と同じ時間に帰っていいのか・・・」


ユージは、頭の中は疑問でいっぱいだった。



アク   「お! バスが来たぞ」


ゆみ   「あーじゃあ、私、親と来たからーまたねー」


ゆみは、どこかへ消えてしまった。


アク   「今のコ、なんか疑ってなかった?」

ユージ  「そうだね、まぁ、疑われてもどうにもならんよ」


ミッキー 「あ!このバス、駅の方に行くなあ・・・」

アク   「駅か・・・。ここにいるよりましだけど・・・」

ユージ  「駅についてから、乗り換えればいい」


アク   「だから・・・金は誰が払うんですか・・・」

ユージとミッキーは笑った。

アク   「まーいいや、帰ろうぜ」


バスの中は満員、乗客率200%といった感じだ。


アク   「最悪だな」

ユージ  「でも、このバスに乗らないと次くるのは1時間後だよ」

アク   「知ってるけど・・・。なぁ、ミッキーどうおもう?」


ミッキーの耳にはアクの声が届いていなかった。
ミッキーは生まれて初めて、一目惚れをしたからだ。

バスの前方にいる女子3人組の一番背の低いコ。
もろミッキーのタイプだった。

ミッキーは、そのコをボッーっと見ていた。

アク   「なー、ミッキー?聞いてんの?」

ミッキー 「あー?ゴメン聞いてなかった」


アク   「もういいや、たいしたことじゃなかったし」

ユージ  「あれ?あのコ かわいくない?」

それはミッキーが一目惚れしたコだった。

アク   「お?やっぱりいるんだねー。かわいいコ。あれだけカワイイと絶対彼氏いるぞ」

ミッキー 「奪えばいい」

ミッキーは、アク達が今までみたことない真剣な目だった。



アクは、もう一度そのコを見た。

アク   「うん。カワイイね」


ミッキー 「うん・・・かわいい・・・」


ユージ  「一目惚れかよー」


アク   「ミッキー、声掛けないの?」


アクは、普通に言った。

ミッキー 「いやいや、大将・・・。いきなり声掛けたらナンパと同じだって、もっと慎重に」

アク   「いや。でも、結局話し掛けないとダメだよ?」

ミッキー 「だからって、今こんな人いる中で話し掛けれないって」


ユージ  「そうかな? 俺ならできるけど?」

ユージは、一人でそのコに近寄ろうとした。

アク   「やめといてあげよ? ミッキーの初恋なんだから♪」


ミッキー 「ありがとう・・・」


ミッキーは、その日から、そのコで頭の中がいっぱいだった。

その日の夜。

ミッキー 「あー、あのコ、何組だろう?」

ユージ  「知らねーよ。とっとと寝ろー!」


ミッキー 「アク〜。何組だと思う?」


アク   「知らねーよ。とっとと寝ろー!」



ミッキー 「あー!冷たいなー!」


ユージ  「でも、今日は面白かったー。久しぶりに自転車泥棒したもんな!(笑)」


アク   「あー!面白かったね」

アク達は、駅に着いた後、駅の近くの家から2台の自転車を盗んだ。



盗み方は、とても簡単。
庭に自転車が置いてある家に3人で入って行く。
そして、「すいませーん!」とちょっと大きめの声を出す。
「はーい!」と、声がしたら 
「みきひさ君の家ですか?」 と、ミッキーが聞く (これは、ジャンケンで負けた罰ゲーム)

そして、「いえ、違います」と言われるので、

「すいません」と言って帰る。

もし、「すいませーん!!」と言って、返事がなかったら、自転車を頂く♪


だいたい、庭においてある自転車には、カギがついていないことが多い。


この方法でアク達は2台の自転車を盗んだ。



アク  「途中の神社の林の中に2台隠したからなー。みんな好きなとき使っていいからね」

ユージ 「いや、もう使わないほうがいいよ!」

ミッキー「うん、そうだね。へたに盗んだことバレたくないし」

アク  「じゃ!放置でいっか」


次の日。どしゃぶりの雨。 午前7時。



アク  「んー・・・。傘をさして歩いて高校まで行けば2時間」

ユージ 「んー・・・。自転車で30分」

ミッキー「んー・・・。あのコは、何組だろう・・・」


アク  「んー・・・。タクシーで行けば10分」

ユージ 「んー・・・。サボれば0分」


アク  「サボるか?・・・どうせ、今日は自己紹介とか、ダルイ授業だろうし」



ユージ 「まぁ、普通の授業されても、ダルイけどねー」


アク  「それもそうだね(笑)」

ミッキー「あ!今日は、身体検査と証明写真をとるらしいよ?」



ユージ 「えー、ホントかよー」


アク  「行くしかないな・・・」


いつものミッキーならサボると言うところだった。しかし、昨日見たあのコをもう一度みたい。
それだけの思いで今日は学校に行く。



アク  「めんどくせー。今日もタクシーだ!」



ミッキーは・・・ただ・・・それだけのために・・・




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