よしき、番外編。ストーリーに関係するかも?・・・ よしき 「あー毎日かったりーな」 よしきは、高校中退し、工事現場で働く日々が続いた。 日給、一日8時間働いて1万円。ボーナスなし! よしきは、中学生時代、ここら辺では有名な暴走族の特攻隊長をしていた。 よしき「あーあのころがなつかしいな」 よしきは、仕事が終わるといつも昔やってたことを思い出しせつない気持ちになっていた。 よしき 「俺の人生終わったな」 よしきは、バイク事故で左目がほとんど視力がない。 よしきは、このままずっと工事現場で働くのかと思うとなんのために自分は生まれてきたのかといつも思う。 よしき 「はあー」 人生を1からやり直したい。よしきは時が経つに連れてそう思うようになった。 よしき 「金・・・があったらなぁ・・・」 よしきは、どうしたら金が稼げるか、足りない脳を使って考えるようになった。 よしき「んー・・・犯罪しか思い浮かばねー・・・」 よしきは、昔 車やバイクを盗難しては、隣町の不良に売っていた。 よしき「でもな・・・捕まりたくもない」 よしきは、犯罪はやめておこうと考えた。 よしき「なんか、いい方法ないかな・・・」 よしき 「あ!そうだ」 よしきは、足りない脳をフル回転させた。 よしき「なにか、物を売ればいい」 よしき「物・・・。俺に売れるものなんてあるのか」 よしきは、必死に考えた。 よしき「絵でも書いて売るか?・・・」 よしき「ダメだ、ダメだ。俺、絵なんて無理だ」 よしきは、人生をやり直すためには金がいると考えていた。 よしき「そうだ、あいつ何してんだろ」 よしきは、中学時代の友達に電話した。 よしき「もしもし、あきひろ?」 あきひろ「あ?よしきか?」 あきひろ「なんか用か?」 よしき「今なにしてる?」 あきひろ「今?俺は、スロットやってるが?」 よしき「そうじゃなくて、仕事だよ」」 あきひろ「ああ。今な、手打ちそばの修行!」 よしき「はあ?テウチソバ?」 あきひろ「ああ。そうだ」 よしき「それって儲かるのか?」 あきひろ「まーな。売れればな。工事現場で働くよりは、いいと思うぞ」 よしき「そか・・・そばか」 あきひろ「よしきは、なにしてんだ?」 よしき「あ、俺はー・・・・・・・・・・・・・・・・ラーメン屋で修行してる」 あきひろ「あー。そうかそうか、なんか同じだなー(笑)まーがんばれよ。で、なんの用だった?・・・」 よしき 「あ?ああ。もう用は済んだ。またな!」 「ブチッ」 よしきは電話を切った。 よしき「なるほど・・・そばね・・・俺はラーメンで勝負だな・・・ははっ」 よしきは、それから、ラーメン雑誌を買いはじめた。 よしき「よし・・・うまいラーメン屋を食べ歩くか」 よしきは、一人暮らしをしていたがそのアパートの契約を切った。 よしき「家具は、実家に置いたし。もう引き返せねーな」 よしき「みんなには、旅行に行くということにしよう・・・」 よしきは、ラーメンの旅に行く前に、実家へ帰った。 あき母「あ!兄さん、どうしたの?アパートから出たって聞いたけど」 よしき「ああ。ちょっとな人生やり直しの旅に出る」 あき母 「え。あー。まーがんばって!」 よしき 「そういえば、あきは?」 あき母 「いま、小学校行ってる」 よしき「そか。」 あき母 「兄さん。よくわかんないけど、必ず成功させてね」 よしき「ああ。俺は自分の未来を信じてる。じゃ、行ってくるわ、おかんに言っといてな、くれぐれも捜索願とか出すなよ」 あき母「はいはい」 よしき「じゃあな」 よしきは、こうして旅へ出た。 よしき 「よし・・・ヒッチハイクで沖縄まで行くか・・・」 よしきは、ヒッチハイクで、海をも渡ろうとしていた・・・。 そうして、8年の月日が経った。 よしき 「大将!今まで本当にありがとうございました!」 よしきは、北海道のとあるラーメン屋にいた。 よしき《フフフ・・・。秘伝のスープ。それにマッチする麺。なにより、俺の腕。もうだれにもまずいなんて言わせない。》 よしきは、最初沖縄で修行していた。 それから段々北へ移動しつつ、ラーメン屋で住み込みで働いていた。 そして、よしきは、修行すると共に店を建てるための金を貯めた。 いつのころからだろう。 よしきは、料理の魅力にはまったのは。 最初は金がほしかっただけ。 ラーメンを売るためには上手いものをつくらないといけない。 うまいラーメンを作ろうと一生懸命になっているうちによしきは、 金儲けより、お客さんがラーメンを食べたあとに言ってくれる「ありがとう」の言葉に魅せられた。 よしき 「よし、帰るか」 そうしてよしきは一人北海道から、地元へ帰りラーメン屋を創った。 家族、友達、誰にも内緒に。 そして、現在。 よしきは、毎日楽しくラーメン屋で暮らしている。 かわいい店員を雇い♪ ≪番外編 よしき END≫ 最後に一言。 現在のよしき 「あいつ(あき母)・・・。あきがいたからか?・・・演技上手いな・・・」 これは、アク達とあき母がラーメンを食べにきたときの話である。 |