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遅刻 byあくぼう

一回遅刻をすると・・・クセになる。




久しぶりに男友達と健康的に外でキャッチボールやブレイクダンスをしようということで

高校生のときたまたま同じクラスだった奴と今週の日曜日、午後2時に集合し遊ぶことになった。
友達の家からその集合場所までは軽く1時間かかる。

「どうせ、あいつは時間通りに気やしないさ」と飼っているサブちゃん(猫)に言った。

サブちゃんはキツネ顔でこっちを見てくる。























































俺 「この飼い猫が!!!」

そこへばあさんがやってきて一言。

ばあさん 「おーい猫や、エサあげるからこっちきな」


俺は5年も飼っているペットをいくらキツネ顔だからと言って
ばあさんがネコの名前を覚えていないことにショックを受けた。


そして日曜日。

俺が起きたのは午後1時40分。

目的地の広場までは車で30分かかってしまう。

俺 「あーやっべなー。でもまああいつのことだ。絶対遅れるだろう」

久しぶりに遊ぶということで時間通りに来るのかな?とも思いながら・・・
ゆっくりベットから体を起こしカップメンにお湯を入れた。

3分で出来上がるカップメンもあったがあえて自分の食べたい5分待ちのカップメンにした。

待つ間・・・。

「あいつブレイクダンスなんて出来っけ?・・・俺やったことないぞ」

と、嫌がらせメールを知らないアドレスに『パソコン』を使って送り続けた。

パソコンでそんなことをしていると台所から「ガタン」という音と

「にゃああああああああああああ」

というあまりにもヒドイ叫び声が。


俺は慌てて台所へいこうとしたがトイレが我慢できずトイレへ。



トイレを済ませ台所に行くとばあさんが俺のカップメンを食べながらこういった。


ばあさん「これお前のか?ネコがツメでひっくり返して頭に乗ったのを拾って食べてるんじゃ」

俺 「拾い食いの基本形だな」

俺は床をみた。確かに床は雑巾で拭いてある形跡がある。

サブちゃんはキツネ顔でばあさんの足をひっかいていた。










俺 「あ・・・そんな場合じゃねえ。友達と約束してたんだ!」

ふと時計を見るともう2時10分だ。

俺 「ちょっと遊んでくる」

そうヒザ下が血だらけなばあさんに言うと俺は携帯とサイフを持って外へ出た。

俺 「あ!いけね。パソコンの電源つけっぱなしだ」

思い出して部屋へ戻った。


俺 「・・・」

俺は目を疑った。

キツネ顔のネコがパソコンのキーボードの上で寝てやがる。

俺 「最近キーボードの隙間に白い毛があると思ったらお前の仕業か」

そう思いぐっすり寝ているキツネ顔のネコを部屋のゴミ箱へ投げ入れた。

「にゃああああああ」

というあまりにヒドイ叫び声が。

ゴミ箱の中には前日捨てたトゲのある針金が・・・。

慌ててネコをゴミ箱から出した。



























サブちゃん血だらけ。










そこへ

「みかん食うか?」と血だらけのばあさんがバナナを持ってやってきた。

俺 「とうとうボケちまったか・・・」

ばあさん 「どうしたんじゃ?血だらけじゃないか」



俺 「お前もなー」








ボケたばあさんとキツネ顔のネコをほっとき

俺はバナナ片手に家を飛び出した。

ふと携帯で時間を確認するとすでに2時30分。

メールは無い。


俺 「怒ってんのかなー。今から行っても3時になっちゃうぞ」


慌てて車を出しバナナ片手に目的地に向かった。



途中で何匹野良ネコを引いたことか。



タイヤ血だらけ。








慌てていたらお腹が痛くなったのでコンビニに立ち寄りトイレを借りようとすると

トイレのドアに

「最近トイレの使い方が悪いので借りるときは店員に一言声をかけてください」

そう書いてあった。

俺 「おーい。ねえちゃんバイトなんてやめて俺と一緒にブレイクダンスしねーか?」

店員「は、はい?」

俺はそれだけ言いトイレに入った。


・・・もう3時か。

10分もトイレに入っているとそんな時間になっていた。

俺 「やっべーもう俺がついたときにはお疲れムードだな」



そうは思いながらも久しぶりに友達と会うということで諦めず目的地へ向かった。


俺は目的地の広場へついた。


俺 「あれ・・・?」


1面で本格的なサッカーが出来る広場にガキが3人と大人一人。

俺 「もう撤収したのかな?」

俺は仕方なくこっちから友達に電話した。



俺  「もしもーし、もう終わったの?」

サブ郎「おーう。今起きたとこ」



俺 「おーーーーーい。どんだけ遅刻するんだよ」







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