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勇気ありますか?



タイトル 小さな勇気    by あくぼう



俺は、就職が決まらず毎日イライラしていた。今日も大手ビール会社の面接だ。
朝からスーツを着て電車に乗り込んだ。

満員電車に揺られながら俺は目的の駅へ着いた。
「はぁ〜大手なんて受かるハズないよなあー」
俺は、半ば諦めていた。


そんな気持ちで面接へ行った。
面接会場には、100人を超える人が集まっていた。
俺は、そこですでにやる気を無くした。


《どうしたら・・・好印象を持ってくれるんだろう》
相手の質問に普通に答えることなんてみんなできるんだ。
俺は、『何か他人がやらないことをしなけばいけない』と思っていた。


そして、俺の名前は呼ばれ綺麗に掃除されている部屋へ通された。
そして、何もできないまま面接は終わった。
《全然ダメだ・・・落ちたな・・・》


俺は会社の外へ出た。
「あー!早く就職してー」
俺は友達がどんどん就職していくのであせっていた。


明後日は、調味料を主に扱っている会社の面接がある。
俺は調味料会社の面接に全力で取り組むと決めた。
「みんなどーやって受かったんだー。はぁー」

そして、ビール会社の帰り道。
また、電車に乗って帰宅した。
「明日は、気分転換にどっか遠くへ行ってみるか」
俺は、そうして次の日朝から電車に乗り行ったことの無い場所まで行った。
「ここどこだー?まーいっか。適当に歩こう」
俺は、駅からひたすら南へ歩いた。


もう2キロぐらい歩いたかな。
俺はだんだん疲れてきて公園のベンチで休憩していた。
すると、




















「ニャー・・・ ニャー・・・」
今にも命が途切れそうな仔猫の鳴き声がする。
「え?どこから聞こえてるんだ」


俺の周りには小学生低学年ぐらいの男のコと
その母親らしき人が公園のブランコで楽しそうに遊んでいるだけだった。
仔猫の鳴き声はそう大きくない。あの2人まで届かない。

俺が、助けるしか方法は無い。
俺は、仔猫を助けるべく鳴き声をたどった。
すると、俺の座ってるベンチの3メートルほど後ろにドブがある。


そこから、仔猫の鳴き声がする!!!

《ドブかぁ・・・。服汚れるしなぁ・・・。俺以外が気付くまでほっかとおこうかな・・・》


俺は、仔猫のいる場所がドブだったので助けるのを戸惑っていた。
すると、さっきまでブランコで遊んでいた子供がこっちへやってきた。
子供「あれ〜、ママ〜ネコちゃんの鳴き声がする〜」


母親「えー?あ!ホントだ!」
すると母親は
母親「あの〜仔猫がこのドブで鳴いているんですが、助けてくれませんか?」


そう、俺に言ってきた。
 「あ・・・はい」
俺は仕方なく助けることになった。


しかし、俺がいざドブへ入ろうと上着を脱いでいると。
子供が先にドブへ入った!
「え・・・」


その子供は俺がもたもたしているのに気付いていたのか、
仔猫の鳴き声が段々小さくなって行くのに焦っていたのか、
その子供は、ドブの奥の方へ四つん這いになりドブの奥の方へ行った。


すると、ドブの周りにどんどん人が集まってきた。
公園の隣に大きなマンションがありそこの住民が俺達を見てやってきたのだ。
野次馬ってやつだ。


俺はこれから社会へ出て行く大人なのに何をしているんだ。
俺は、自分のことばかり気にしていて何も出来ていない。
俺がやらなくて他の人がやってくれる、そう思っていた。



そうして、5分ほど経った。
ドブへ入って行った男のコが真っ黒に汚れた仔猫を抱いてドブから上がってきた。
周りからは大きな拍手!


俺も混ざって拍手をしていた。
子供 「あー汚れちゃったよー。でも仔猫無事だったからよかった!」
その子供と母親は幸せそうに笑った。



俺は自分が小さく見えた。
母親 「あのー、家マンションなんでー、仔猫飼ってもらえますか?」
そういうと母親は俺に真っ黒になった仔猫を渡した。










俺は、真っ黒になった仔猫を抱いた。












子供はそれをみて嬉しそうにしている。
そして、俺は仔猫を連れて自宅へ帰った

俺はその仔猫に『勇気』という名前を付けた。
俺にはドブへ入る勇気もない。
でも、


俺は決めた。これからは自分から動くと。
人に言われてから動くようではダメなんだ。
俺は仔猫を見るといつもそのことを思う。

そして、調味料会社の面接へ行った。
俺は自分に自信があった。
俺は、今までにないテキパキした態度と大きな声を出した。


そして、それから数週間後、調味料会社の係りの人から電話があり無事合格することができた。









俺は1つの出来事で人生が変わったような気がする。


そして、またあの公園へ行った。
今度は仔猫を連れて。
そしてベンチで仔猫と遊んでいると

ブランコで遊んでいる親子を見つけた。
「あ!この前の親子だ」
俺はそう思って 近くに行った。


子供「あー!仔猫のおにーさんだ」
母親 「あー仔猫元気そうでよかったです」
「あ、はい!」

母親「あれ、なんか雰囲気変わりましたね!」
「そうですか?」
子供「ねーねー、仔猫抱かせてー」


俺は仔猫を手渡した。
子供「ありがとー」
子供は仔猫を俺に渡そうとしたその瞬間

仔猫は、子供の手から離れ草むらの方へ走っていった。

俺達は仔猫を探したが見つけることができなかった。


俺「まーいいでしょ!元はここにいた猫なんだし」
そう言って俺は帰宅した。

仔猫はいなくなったが










































俺の心には以前なかった勇気が残った。



           END...


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