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タイトル モテない少年  by あくぼう



とーるは、ぽっちゃりしてて、やさしい性格。年齢10歳。人を笑わすのが好きでちょっと人気者。
とーるの家は小学校のすぐそばだ。小学4年生。 とーるには、好きな人がいた。
隣のクラスのまいという人だ。まいとは、一言も言葉を交わしたことが無かった。

なんで、一言も話したことがないのにとーるはまいのことが好きになったのか?
その理由は簡単で、みため優しそうでカワイイからだ。まいは、男子から人気があった。
とーるは、極端に恥かしがりやで人前に出ると緊張してしまう。
けど、少数で遊ぶときは、その中心となりみんなと仲良くすることができた。

そんなとーるは、5年生になった。
今までとーるとまいは、同じクラスになったことがなかった。
しかし、やっととーるに春が訪れた!
まいと同じクラス!
とーるは、嬉しくてしょうがなかった。

月に1回の席がえが、なによりとーるを本気にさせた!
とーるは、毎晩といっていいほど祈った!!!
その結果?
6月になってとーるとまいは、めでたく隣どうしの席へなることができた。
先生 「今 席がえが終わりました。
この席でこれから1ヶ月過ごすのでお互いに握手して、仲良くしてくださいね」
とーる 《握手かぁ・・・》

まい 「はじめましてー、ずっと違うクラスだったねー。とーる君」
とーる 「え?なんでボクの名前知ってるの?」
まい 「だって、とーる君はいい人って私の友達から聞いてたから」
とーる 「そうなんだー。まーよく言われるけどー」
まい 「自分でいうなーー(笑)」
そんなこんなで初めての会話はいい雰囲気の中で終わった。

席がえをして、1週間が過ぎた。
まい「とーる君の家ってーどこらへん?」
とーる「家はねー。学校のすぐ近くだよ。でもなんで?」
まい「私の家さー。とーいんだよね。だからちょっと聞いてみただけ」
とーる「へー。学校までどんくらい時間かかるの?」
まい 「んとねー。40分くらいかなー」

とーる 「とーいねー。ボクの家からなら5分もかからないよ」
まい「えー。いいなー。あこがれるー」
とーる「家から近いといいよ!いっぱい遊べるから」
まい「いーなー」
とーるは、まいとうまいこと話すことができて、結構仲良くなれた。
そして、次の月・・・また席がえ。









なんと!また、隣の席にまいが!!!

とーる《運命だな・・・》
まい「クジってすごいなぁ・・・。また一緒だね。またよろしくね」
とーる 「う・・うん。またよろしくねー(笑)」
とーるは有頂天だった。世界は自分中心に動いているかのように。

まいが隣の席にいるだけで、なにもかも楽しい!
嫌いな国語も社会も理科も、道徳も。
まいが隣にいるだけですべて楽しかった!
幸せだった。
とーるはなぜか、まいが自分のことが好きなんじゃないか? と、思い始めていた。







全くの勘違いだった!!!

まいが人気あるのは、誰とでも明るく話すことができることだ。
教室で暗くしているコに、積極的に話しかけては、たのしそうに話す!
そんなまいがみんな好きだった。
とーるは、隣の席になったことで前よりも、はるかにまいのことが好きになった。

次の席がえ以降・・・
とーるの隣にまいが来る事は無かった・・・。
とーるの口癖は、「最近、つまんないね」 だった。
とーるがまいのことが好きなことは周りの友達にバレバレだった。
とーるは、友達に誘われ男女10人でスケートへ行くことになった。
もちろん、まいもいる。

スケートの前日
とーるは母に頼み。
一人でスケートを練習しに行った。
とーるは全くスケートをしたことが無かった。
だけど、まいの目の前でぶざまに転ぶことは道端で犬のフンを踏むことより嫌だった。
とーるは、4,5時間一人で猛練習した。

はじめは、ヘタクソで、すぐ転んでいたとーるであったが、
2時間も経つころには、とても上手くなっていて、
壁にさわらないで、ぐるぐるリンクの上をまわることができるようになっていた。
とーる《やった・・・。ひざ痛いけど。明日はいいところみせられそうだ》
そんな気持ちで次の日を迎えた。

次の日。スケート場に現地集合した10人は、さっそくスケートをやり始めた。
まい「とーる君。うまいねぇ。私やったことないから、すぐ転んじゃう」
とーる「ボクが教えてあげるよ」
まい「ありがとー」
とーるとまいは、いい感じだった。
2時間ぐらい経ち、ただ滑ってるだけではものたりなくなった10人は、
背中に氷を入れるというしょうもない遊びをはじめた。

とーるは、まいに好意があることをさとられたくなかったので、まいには、あえて氷を入れなかった。
そしたら、まいのほうからとーるに大量の氷を入れてきた!!!
とーるは、チャンスだと思い、まいに氷を入れまたイイ感じなった。
とーるは、絶対、まいは、自分のことが好きなんだなと思った。







勘違いも、はなはだしい。

まいには、好きな人がいた。

同じクラスのまーくんだ。
まーくんは、誰にでも優しく、頭もよくスポーツ万能で先生からも信頼されていて、級長をやっている。
まーくんも、まいのことが好きだった。
しかし、まーくんとまいは、お互いの気持ちを伝えることができなかった。

それから、数ヶ月が経った。
小学6年生になり、まいととーるは同じクラス。
もちろん、まーくんも同じだった。
とーるとまいは、仲良しだった。
6年になったときに、隣の小学校から引っ越してきたコがいた。
名前は、なおのぶ。なんと、なおのぶの家はまいの家の近所だった。

家も近かったせいか、まいとなおのぶは、1ヶ月もしないうちに仲良くなった。
それは、1年かけてとーるとまいが仲良くなったもの以上のものだった。なおのぶは、カッコよかった。
なおのぶは、とーるのことが面白くていいやつだと思った。
そして、とーると、なおのぶもすぐ仲良くなった。

ある日。
なおのぶ「なぁ。とーる。今日俺の家で遊ぼう?」
とーる「いいよ」
軽いのりでとーるはOKした。
そして、学校が終わるととーるは、家へ帰り自転車に乗りなおのぶの後を追った。

とーる「やっと、おいついたぁ」
なおのぶ「とーる、はやいなぁ。」
とーるの目には、まいの姿が見えた。
なおのぶとまいは、近所だったため同じグループで集団登校していたのだ。
とーる《いいなぁ・・・》
とーるは、少しでも長くまいのそばにいたかった!!!

なおのぶとも、仲良くなったとーるは、週1回は必ずなおのぶと遊ぶ。
そして、なおのぶとまいのいるグループと合流して一緒に帰ることにした。
とーるにとっては、なおのぶと遊ぶ時間より、この集団でまいと一緒に帰ることのほうが楽しかった!

なおのぶはよく
「2人乗りしてかえろーぜー」
と言う。
しかし、とーるは
「やだー。歩こうよー。急いできたから疲れてる」
と嘘を言い少しでも長くまいと一緒にいた。

とーるは、毎日が楽しかった。




6年の2月14日・・・。






事件は起こった。











まいが、まーくんにチョコをあげたのだ、
しかも、手作り。
まーくんは、ランドセルにはいりきらないほど
多くのチョコをほかのコからももらっていた。
とーるは、まいがまーくんにチョコをあげる現場をみた。

とーる《ボクにも、くれるんだろうか・・・》
とーるは心配だった。
まいは、なおのぶには、義理だがちゃんとチョコをあげた。
とーるには、一切なにもあげなかった!!!
とーるは、まいが自分のことが好きじゃないということを痛いほど知ることになった。

その日以来。
なおのぶと遊ぶときはいつも、日曜日だった。
まーくんとまいは、付き合ってはいなかった。
まーくんは、まいのことが好きだったけど、周りの目を気にして付き合わなかったのだ。







あっというまに、中学生になった。
とーるは中学校も近く徒歩通学だった。
まいは、自転車通学だった。




とーるが一人で歩いていると後ろから










「とーるくーん、おーはーよー」
と元気な声で挨拶される。







まいだ。
まいはまさか自分のことが好きだなんてとーるが
思っていたことなど知らない。
とーるは、その挨拶に、
「おはよー、また学校でー」
と元気に答える。

とーるは、自分のことが好きじゃないまいを












ずっと好きでいた。










とーるの中では、まいが一番だ。
毎朝のほんの一瞬の挨拶がとーるの生きがいになっていた。
挨拶されることが嬉しい。

とーると、まいは、違うクラスで話すことはほとんどなかった。
中学では、ほかにもかわいいこはたくさんいたがとーるの中では、まいが一番だった。
まいがテニス部に入ると、とーるは、興味もないテニス部に入った。

まいが他のクラスで体育祭や文化祭の代表になれば


とーるは、やったこともない、代表になった。


とーるは、自然なきっかけでまいと話すことがしたかった。





中3になった。




なおのぶは、不良になっていた・・・。


そして、あんな優秀なまーくんも不良だった。










ある日。まーくんとなおのぶに呼び出された。









まーくん「なぁ。おまえ好きな人おらんの?」
とーる「いないよ」
なおのぶ「いないやつなんていないんだよ!!!さっさと言え!!!」
まーくん「言うまで家には、帰さん!!!」
とーるは困った・・・

まーくん「なぁ。いるだろ?」
なおのぶ「いないはずねーよ。だれだ?」
とーるは、黙っていた。
まーくん「じゃあ、あき。まい。ゆき。ゆきこ。この中にいるか?」
とーる「だからいないって!!!」
なおのぶ「ふーん。今、まいのところでちょっと顔が変わったな」

とーるはドキっとした。


とーる「なっていない!!!」






まーくん「まぁ、まいのことが好きでも、今おれと付き合ってるからな。あはは」






なおのぶ「あははー。だよなー。まいのことが好きって言われてもな」












2人は笑っている。












とーる「じゃあおれ帰るよ・・・」











まーくん「まい、ほんと、うぜぇからなぁ」














とーるは、帰ろうとした足を止めた。














とーる「今、なんつったあ?」
















まーくん「はぁ?なにキレてんだ?あーわかった。やっぱおまえ、まいのことが好きなんだ。ははーん」








とーる「まいのこと うざいっていうなあああああああああ」










このとき、とーるは生まれて初めて本気でキレた!!












なおのぶ「なんだ、やっぱりまいのことが好きだったんだ」




まーくん「でも、マジでおれら付き合ってるから」






とーる「うっせええええええええー!!!!!!」










まーくん「はぁ?おまえ調子のんなあああ」










なおのぶと、まーくんがとーるに殴りかかった!!!







とーるは、あっという間に、ボコボコにされた。








そして、一人家へ帰った・・・。












家へ帰る途中大粒の雨が降ってきた。













とーるは、泣いていた・・・。


















とーる「ちくしょーー!!!。おれがいくら頑張っても、まいは振り向いてはくれなかった!!!
なんであんな、やつなんだよ!!!」














とーるは、人目を気にせず上を向いて叫んだ。












そのとき。

































そのとき、一瞬雨が止んだ。


















とーる「ん?」












「なに叫んでるの?それに顔ボロボロじゃない。雨にも濡れて、どーしたの?」











まいの声だ・・・。












とーるは、涙であふれてる目をぬぐった。


とーる「なんでもないよ・・・」




まい「なんでもないことないよ!」







まい「どうしたの?誰に殴られたの?」








とーる「いや。転んだだけ。おれのことはほっといてくれ!!!」








とーるはそういって、走り去った。








とーるは、これ以上まいに優しくされたくなかった。


















そして、家へついたとーるは、布団に顔を沈め、夕飯も食べずに泣き続けた。































































それでも、
とーるは、まいのことがずっと好きだった。




                END...