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続き






男「またやろうや?」
俺はすぐさまやることになった。
レートは前のときの2倍だった。




















俺はまた勝った。
「クソ・・・ここじゃだめだ落ち着かん!今度は部屋をかえよう」
俺は調子にのってOKしてしまった。



















それから1週間ほど経った。
俺がバイトを終わるのを見計らって男がやってきた。
男「行こうか?」












俺はうなずいて車に乗った。
連れて行かれたさきは、大きな家だ。



























《あれ・・・なんかなつかしいな・・・》











俺はふと気付いた・・・
俺《ここは・・・俺が幼いとき住んでいた家だ・・・。こいつが・・・俺の親父からこの家を・・・》
俺はこの家を取り返そう・・・そう思った。









俺はそのことを伏せたまま、なにも言わず麻雀をした。
俺、意外全員敵だ。
そうはいっても、俺とその男の点差だけが金に影響する。





俺は言った
「ねー。この家賭けない?」
























男「は?」












俺「この家賭けないかっていってんだよ!」
男「じゃあおまえは、命賭けるか?」
俺「ああ・・・命くらい賭けたるわ!!!」

















そうして、麻雀は始まった。
ルールはハンチャンを5回して、合計で5マン点差がついたら家or命をというものでそれ以下だったら、金が動く。
もし5万点差が無いときは点100,000だ。







俺は金が無い。
そうつまり1000点でも負けた場合は、借金生活だ。
俺は勝つしかなかった。












そして、はじまった。
俺の心臓はフルマラソンを全速力で走り終えたような音がしていた。
手も震えていた。










そのことに男は気付いた。
男「あれ?びびっちゃってる?かわいいねー」
俺は、無視して、麻雀を打った。








俺はハンチャンを2回した時点で負けていた。
点差は2万3000。
俺は苦しかった。










俺は流れを変えるためにトイレへ立った。
















男「どこいくんだ?」
























俺「トイレだよ」


















男「場所わかるのか?」




























俺「ああ・・・よく知ってるさ」






男はビックリしていた。








俺がトイレから帰ってくると男は俺に聞いた。
「おい。お前もしかして、ここに住んでたのか?」
「ああ・・・そうだ」
























男「それは面白い!
ってことは、あいつの息子かははははーーー!!!」
俺はこの男を殺したくなった。
しかしおれは感情を表に出さず座った。
俺「よし、3局目いこうか!!!」







俺は、3局目あることに気付いた。
周りのやつらがあの男に牌を影で渡している・・・。
俺「おい!なにしてんだ?」




男「え?なにが?」
俺「さっきから牌わたしてたろ?!!!」
男「負けてるからって適当なこと言うな」







俺「んだとおお」
男「おい。早く切れ」
男は仲間にそういうと仲間は牌を切った。












俺は続けるしかかなった。
俺が注意したことでそれ以降男達は、影で牌を渡すことはなかった。
俺は3局目も負けた。点差は34000点!





俺は、もうテンパっていた。
俺《じいさん・・・親父・・・おふくろ・・・》
俺は心でそう言っていた。






4局目はなんとか勝つことができた。
点差は28000点だ。
ラスト、ハンチャン1回。全てが決まる。





このまま負ければ、俺は金が払えない・・・。
またおふくろに迷惑がかかる・・・
一生俺は幸せになれない・・・。












そんなとき俺は、ふと高校生のとき普通に就職しとけばよかったなんて思っていた。
平凡が一番なんだ・・・
おふくろの言ってたこともその通りだ・・・。






そう思っていた反面・・・親父の気持ちもわかった。
たしかに生まれてこれほど緊張したことはない。
心臓の音がはっきり耳に届く!!!







東場が終わった・・・
俺は負けていた。
俺《クソ・・・。どうしたらいい・・・》









男はうっすら笑っていた。
男は言った。
「お前も親父と一緒なんだな・・・ガハハハ」









俺「クソッ!!!」
俺は卓を叩いた。
男「暴れるな。もう終わるさ」








南場2局。
俺のハイパイはボロボロだった。
俺《・・・あぁ・・・死ぬ》










俺は死を覚悟していたが、諦めてもいなかった・・・。
俺《・・・あれこれもしかしたら・・・》
よくみたら国士いけそうだ・・・。










俺ははじめに19字牌で2枚あるのを1枚切った。
そう気付かれてはいけない。
俺の手は好調にすすんだ。






男は9順目リーチした。
俺《バカめ・・・これで逃げれない》
俺は11順目国士テンパイ!!!












俺は闇で待つことにした。
待ちは発。
男は何気なく1ソウを切った。








極度の緊張のせいか。
俺は手が動いてしまった・・・。
そう発と間違えたのだ・・・。
4枚ほど倒してしまった・・・。










男「おまえ!!!」
男は気付いたようだ。
俺はそっと倒れた牌をもとにもどした。











男は仲間に俺に隠れてアイズして、振り込ませた。
俺「クソ・・・あと2回か・・・」
男「フフフ」








俺の親の番だ。
俺はここで上がらないともうだめだとわかっていた。
勝つにはここで上がるしかない。








ハイパイはまあまあよかった。
俺は生まれつきの勝負強さで親マンを上がることができた。
俺「ふぅ・・・」




これで点差をつめた。
そして俺はさらに上がった。
一度火のついた俺は止まらなかった








たちまち点差は無くなった。
男「さすが・・・命賭けだけはあるな」
男はまだ余裕があった。






プラス50000か・・・
俺はその大きさにどうしようもない諦めを感じた。
俺は目を閉じた。











『じいさんが笑ってる』













『親父が笑ってる』













『・・・おふくろも笑ってる』







俺は不思議な気持ちになった。
なぜか勝てる気がしてきたのだ。
そして俺は・・・














次々と上がっていく。
合計プラス45000点!!!
あと5000点で終りだ!!!










俺は自信があった。
男の額からは汗が出ていた。
男も真剣なんだろう。













そしておれはその流れのまま勝った!!!
全てが終わった。
男はボーっとしていた。











そして・・・家を取り戻す事ができた。
おふくろに会いに行った。
俺はおふくろと一緒に奪い返した家へ行った。






















表札には、俺たちの苗字がしっかりと書いてある
おふくろ「え?」
「俺が取り戻したんだ。」










おふくろは親父が麻雀をしていたときの手をみていた。
俺の手と親父の手は似ていた。
おふくろは悟った。






















おふくろ「あんた・・・あれほどするなと言ったのに・・・」
おふくろは、そう言うと俺に抱きつき涙した。
そうして、俺は二度と賭け事はしないと誓った。





俺は、親父を探したが、行方不明でみつけることはできなかった。
そのことはおふくろには黙っている。
俺は雀荘をやめた。


















そして、俺とおふくろは今も幸せに暮らしている。
END...






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