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  愛知万博   byあくぼう


万博行きました? 私は行ってません。
この作品はフィクションです。
でも愛知万博は愛知万博な訳で・・・。







俺は彼女と万博へ行くことにした。




愛知万博の開催地は愛知県だ。

愛知で愛・地球博・・・ダジャレかよというツッコミを小一時間口ずさみいつものマイカーで彼女の家へ。

珍しく今回は車から煙は出ませんでした。

そのかわりなのかどうかは知らないが後ろから黒塗りベンツから






「おいコラァボケ!止まれや」



と30分ほど叫ばれていましたが。

俺はそんなガキの言うことは無視して車を走らせていました。

おまけに信号も無視していました。

通り過ぎていく街の女子高生は全部無視せずに見ましたけどね。




何事もなく彼女の家へ。


彼女が家の前で待っていてくれました。

そんなこと初めてだったので思わず車でヒイテしまいましたがたいしたことないよって笑っていました。





そんな彼女が最近とても嫌いです




彼女を隣に乗せ車で愛知万博へ。



彼女 「今日は楽しくデートしようね」






だとさ!


今日は俺の中で最後のデートだと決めている。

愛を知る愛知で彼女を振る。



万博万歳。








いつもサイフ忘れたーっとかちょろまかして俺からおごってもらおうなんて思っている彼女は大嫌いだ。



そんなことを心で思いながらまた女子高生を見て車を走らせていると万博会場へ直でいけるバスターミナルへ。


彼女が「リニモ乗りたいー」と言うが































「おまえはアシモといっしょに踊っとけ」





と今度は口に出して言ってみると

彼女は怖い顔で

「は?」

と言う。


俺は思わず圧倒されたがリニモには乗らない道を選んだ。



彼女の機嫌を良くしようと話しかけてみた。






「バス込んでるね」






彼女 「は?あんたブスだね。だと?」



え?どうやったらそんな風に聞き間違えるの・・・


俺はすでに半泣きでした。






ふとバスの中から外を見てみると1台の車が男4人に木刀でボッコボコにされているではありませんか。













「って俺の車だ」



心当たりが全く無いとはいえないがひど過ぎる。


俺はこの時点で号泣。





友達の知り合いのヤンキーに無理やり50万で買わされた軽自動車。南無。








彼女の死より車の死のほうが俺の泣く材料には効果的なようだ。



そこで俺はすごいことに気がついた。







「車の中に万博のチケット忘れた・・・」



彼女にそういうと、

「ダメだよ、取りにもどったら」



・・・






「どんなキチガイでもあの光景を目の当たりにして戻るやつはいない!」




しかたくチケットは会場で買うことにした。


ボッコボコにされている自分の車を横目で見ながらバスは万博会場へ。














しばらくすると会場へついた。












警備員の数にびびらされた。
















って!!!一瞬びびったが思い出した。



「ちょ待てゴラァ!!!てめぇら俺の車無視しただろ!!!」




警備員はなんのこと?みたいな顔していたがあまりに俺がうるさかったらしくだんだん近づいてきた。



俺は彼女に 「昨日毒キノコ食べたんです」 って説明しろよとそっというと警備員に対して叫び続けた。


警備員も病気なら仕方が無いということでアメ玉を1つくれると去っていった。

完全に子供扱い。



「さて、どのパビリオンから見ようか?」










彼女 「はぁ?インリン大好き?」



・・・。彼女は耳が悪いようだ。





トボトボ会場内を歩いていると後ろから

「キャーキャー」という声がする。

俺は一瞬で察した。





「やつがいるんだな(にやっ)」



彼女 「なんだろうね。芸能人かな?」



「馬鹿か!あれに決まってんだろ」



もりぞうとピッコロ







彼女 「ピッコロ ワロスwwwww」




「エー、2ちゃん用語ぉおおおおお??」








彼女はやっちまった!という顔でこっちを見る。





「萌え??」


彼女 「そうそう 萌え」







周りにいる客達が俺たちの方を指差しながら笑っている。



彼女「ヤバス!!!」


























「これはまずい。俺たちがパビリオン状態だ」



そう気付いた俺は思わず彼女をコイの泳いでいる池へつき飛ばすと



走ってラオス館のほうへ走っていった。



ラオスだけにワロスってか。


意味のわからないことを思いながら走った。




彼女はというと自力で池から上がり俺を探すと同時に無抵抗なもりぞうやキッコロを池へ落としはじめた。






キッコロは少し抵抗してたようだが。

彼女のバカ力には勝てなかったようだ。






おかげで近くにいた客からは爆笑が取れたと自慢されたのは
俺たちが警備員に捕まり追い出されたあとの話だ。











空気嫁 




END

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